PLAYZONE note

少年隊 Playzone(1986-2008)

【02】PLAYZONE '87 TIME・19

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Playzone '87「MUSICAL TIME・19」

上演) 1987年7月3日〜26日(青山劇場)、 計30公演

テーマ曲)「君だけに」(1987年6月24日発売)

 

M1: Overture(作曲・編曲:宮川 泰)

M2: 1998 〜星の彼方へ〜NINETEEN NINETY-EIGHT (作詞:康 珍化、作曲:松下 誠、編曲:宮川 泰)

M3: SWEET DREAMER スフィンクスを掘りながら(作詞:田口 俊、作曲・編曲:宮川 泰)

”タイトル不明” 唄:メトロポリス・ポリスたち

M4: 禁止・禁止・禁止 GA GA GA(作詞:川田 多摩喜、作曲:羽田一郎、編曲:清水信之

M5: 出発(作曲・編曲:宮川 泰)

星のシンフォニー(作詞:加藤 直、補作詞:田口 俊、作曲・編曲:宮川 泰)

君だけに(作詞:康 珍化、作曲:筒美京平、編曲:馬飼野康二

美は永遠(夜の女王)(作詞:加藤 直、補作詞:川田 多摩喜、作曲・編曲:宮川 泰)

M6: ガリバー登場(作曲・編曲:宮川 泰)

M7: こわがらないで、天使 DON'T BE AFRAID, MY ANGEL(作詞:康 珍化、作曲:JOEY CARBONE/ RICHIE ZITO、編曲:新川 博)

永遠のささやき(作詞:加藤 直、補作詞:川田 多摩喜、作曲・編曲:宮川 泰)

M8: ONCE MORE DREAM いつかきっと(作詞:加藤 直、補作詞:川田 多摩喜、作曲・編曲:宮川 泰)

M9: フィナーレ(作曲・編曲:宮川 泰)

M10: グッバイ・カウント・ダウン GOOD-BYE COUNT DOWN(作詞:康 珍化、作曲:都志見 隆、編曲:松下 誠)

M1〜10はサントラ収録曲順序。記載のない曲はサントラ未収録。

「美は永遠(夜の女王)」と「永遠のささやき」はパンフレットに歌詞の記載もあるが、映像作品では確認できず。

 

 【参照】2nd Album『TIME-19』

青字が上記サントラと共通曲。

 

1. 1998 〜星の彼方へ〜NINETEEN NINETY-EIGHT (作詞:康 珍化、作曲・編曲:松下 誠)

* サントラ盤とは編曲違い。

2.   こわがらないで、天使 DON'T BE AFRAID, MY ANGEL(作詞:康 珍化、作曲:JOEY CARBONE、編曲:新川 博)

* サントラ盤とトラックは同じ。違いはパート振り分け。

サントラ盤は「1番Aメロ:植草、錦織」「サビ:3人」「2番Aメロ:錦織、植草」「サビ:3人」「3番Aメロ:東山」「サビ:3人」、アルバム盤はAメロは1〜3番まですべて東山、サビは3人。

3.  ハロー!HALLO!(作詞:許 瑛子/康 珍化、作曲:西木栄二、編曲:大谷和夫

4.  ヘルプ・ミー HELP ME(作詞:康 珍化、作曲:Joey Carbone、編曲:新川 博)

5.  君がいない I'M ALONE(作詞:戸沢暢美、作曲:和泉常寛、編曲:戸塚 修)

6.  ストレンジャーGo To Theストリート  STRANGER GO TO THE STREET 

(作詞:康 珍化、作曲:都志見 隆、編曲:松下 誠)

7.  ロングタイム・ロマンス  LONG TIME ROMANCE(作詞:康 珍化、作曲:羽田一郎、編曲:松下 誠)

8.  君を旅して知っている WE ARE IN THE TIMEHOLE(作詞:康 珍化、作曲:羽田一郎、編曲:清水信之

9.  ガ・ガ・ガ  GA GA GA(作詞:康 珍化、作曲:羽田一郎、編曲:清水信之

* サントラ盤とトラックは同じ。歌詞は別。

10.  君だけに Instrumental(作曲:筒美京平、編曲:松下 誠)

11.  グッバイ・カウント・ダウン GOOD-BYE COUNT DOWN(作詞:康 珍化、作曲:都志見 隆、編曲:松下 誠)

* サントラ盤とトラックは同じでボーカル違い。会場での録音?

 

 

STORY)

近未来。大都市の郊外にある「アウトランド」と呼ばれるエリアで、3人の若者、ツヨシ、カズキ、ジンイチが「退屈」している。ここではあらゆる楽しみが「禁止」されているのだ。この世界を取り仕切るのは「メトロポリス・ポリス」と呼ばれる女性たち。「労働と休息以外に時間を使ってはならない」という規則に違反したとして、即座に死刑を言い渡された彼らは、苦し紛れの提案をする。それは、この食糧難の世界を救うため、3人で最新の「モーター・タイム・マシン2001」に乗って過去へ向かい、恐竜を連れて帰ってきて食料として繁殖させる、というアイデア。これが聞き入れられ、さっそく時間旅行へ。

しかし3人がたどり着いた場所は、恐竜のいない時代だった。「夜の女王」が世界を支配しており、人々を捕らえ、不死ではあるものの命令に従順な「エターナルス」という人造人間に変えていっていた。3人は、女王が「顔が欲しい」という理由で捕まえようと追い回している美しい少女アリスと恐竜ガリバーに出会う…

 

映像作品)

VHS『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW』(1987年7月17日)収録時間: 31分

VHS『PLAYZONE'87 MUSICAL TIME-19』(1987年9月7日/1997年11月22日に廉価版再発)収録時間:1時間40分

LD『PLAYZONE'87 TIME-19』(1987年)収録時間:120分(『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW』の映像も収録)

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:1時間29分

 

音楽作品)

LP『PLAYZONE'87 TIME-19 ミュージカル・抜粋』(1987年10月28日)

CDは1991年6月17日に発売

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キャスト)

ツヨシ:東山紀之

カズキ:錦織一清

ジンイチ:植草克秀

女のポリス 隊長/夜の女王:岡崎友紀(二役)

女のポリス 副隊長/サロメ松下由樹(二役)

女のポリス1:大和千賀子

女のポリス2:河野恵理

女のポリス3:池 令子

女のポリス4:安藤真紗美

女のポリス5:見米詠子

女のポリス6:高杉みどり

アリス・デ・アリス:小沢なつきダブルキャスト:麻井智恵子)

老人の長:ぼんちおさむ

ボンサイクロペジア:瀬河寛司

老人 カガク:森田康二

老人 テツガク:久保 優

老人 バケガク:古賀 豊

老人 スウガク:平尾良樹

老人 シンリガク:美濃良光

老人 シガク:畠山和真

老人 テンモンガク:神崎 剛

不老不死の人造少年たち/エターナルスたち:柳沢超高木延秀志賀泰伸、正木慎也、遠藤直人中村亘利(以上、少年忍者)、江端郁巳、江端郁世(以上、ジャニーズ・ジュニア)

 

ガリバー:恐竜

 

スタッフ)

企画)安倍 寧

構成・演出・振付)山田 卓

構成・脚本)加藤 直

音楽)宮川 泰

照明)沢田祐二

美術)倉本政典

音響)松木哲志

衣装)任田幾英

振付補)園岡新太郎、ボビー吉野

演出補)梶賀千鶴子

音楽製作)オフィス  ポップス ヴィル/木村雄二

音楽協力)ジャニーズ出版/ワーナー・パイオニア

照明)ゼネラル スタッフ/ 川島久路、乳原一美

レーザー)スタジオ レイ / 分部日出男 

音響)サウンド クラフト/今村太志、庄司雄一郎 

大道具)俳優座/ 石元俊二

小道具)ゼネラル スタッフ/新井進

ガリバー製作)渡辺工房 / 渡辺数憲

特殊メイク) スタジオAD / 山田操

特殊効果)酸京クラウド / 小峰邦夫、板口利幸

衣装製作)大谷衣装 /大谷京三

舞台監督)岡林真央

舞台進行)クリエイト大阪/ 戸田利男、野口英明、奥村欽司、松本裕和、山田英治

プロデューサー)大和 剛、山田 修

プロデューサー補)宮崎幸正

制作)ヤングコミュニケーション

制作協力)ジャニーズ事務所、スペースコア、キョードー東京、こどもの城、青山劇場

 

監修)ジャニー喜多川

 

 

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二年目のPlayzoneは、同時期に公開された主演映画『19 ナインティーン』と連動。映画の方のパンフレットに1986年の8月に準備が始まったと書かれており、映画制作が先行していたと予想されるのですが、前年のプレゾン後、少年隊の1年間の主な活動をまとめると…

 

1986年9月1日  1st アルバム『翔 SHONENTAI』発売

11月28日  シングル「バラードのように眠れ」発売

12月21日  ミニアルバム『Wonderland』発売

1987年 1月1日 武道館LIVE

2月  ビデオ、CM撮影、レコーディング、でハワイへ

3月3日 シングル「Stripe blue」発売

4~5月 映画『19ナインティーン』の撮影

4月28日  ビデオVideo『PRIVATE LIFE』、Sound Album『PRIVATE LIFE -Light & Shadow』発売

6月24日 シングル「君だけに」発売

7月1日 2ndアルバム『TIME・19』発売

7月17日   ビデオ『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW発売

7月3-26日(青山)PLAYZONE'87 TIME-19 公演

8月1日  映画『19 ナインティーン』公開

10月28日 サントラ『PLAYZONE'87 TIME-19 ミュージカル・抜粋』発売

 

と、たいへんな密度!

映画のパンフレットに記載されている原作・プロデュース、脚本を担当した康珍化氏と、山下賢章監督の言葉を見ると、『TIME-19』の「19」には、「19歳という大人になる一歩手前の年齢」を描こうとしていたというアイデアがあったようです。ただ映画もPlayzoneの方も、「19」自体はあまりテーマとして展開していない気が…。しかし彼らのパフォーマンスを見ていると、年齢を超えた永遠の少年性のようななにかが、この刹那の時間に込めているように感じられ、「少年隊」というネーミングの意味はここに結晶しているのかも、と思ったり。

 

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とにかく映画の設定とストーリーはPlayzoneとはまったく別物。

というよりも、Playzoneのストーリーはまたも「なんとなく」だけ存在。ただし振付と全体的な構成が山田卓に変わったことで、ぐっと「1つの音楽作品」としてまとまった感じがある。音楽とダンスの間をつなぐ台詞も音楽として組み込まれているような印象。山田さんは楽譜から振り付けるとどこかで言っていたけれど、納得。この作品は1冊のスコアとして表記できそう。本編の後のショータイムは、収録されているのは「グッバイ・カウント・ダウン」のみなので、それも1つのまとまりとして感じやすいポイントなのかも。ただ、実際は自作カプリッチョまではカットされて収録されなかったシーンも多いようなので、実際に舞台を見た方の印象とは違いそうだけれど。

 

ヒロインのアリスは映画版と同じく小沢なつき

そしてナイスバディの松下由樹が踊りまくるのにびっくり。 

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スフィンクスや恐竜など、大がかりなセットが登場。

「恐竜に乗る少年隊」なんて、そのフレーズだけで可愛すぎて困る。

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パンフレットには豪華なコメントが掲載。

錦織くんへ:汀夏子、東山くんへ:松方弘樹、植草くんへ:氷室冴子

3人へ:森光子、林真理子筒美京平康珍化渡辺達生(カメラマン)、安倍寧(評論家)、竹内嘉巳(青山劇場 こどもの城 理事長)

 

 

手に入る関連作品の中で、私のイチオシは、限定版ベストには入らなかったビデオ『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW』です。

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山田卓先生との初対面から「君だけに」の振付風景という歴史的に貴重な映像も入っているけれど、真剣に練習するニッキの表情があまりに尊い。彼らの「若さ」は青さや未熟さではなくて、未来に繋がる永遠の瞬間だ…!!!と大げさなことを感じてしまう。

 

 

本編もいまのところYoutubeで見られます。

 

 

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とにかく本日、『チョコレートドーナツ』の大阪公演を観に行ってきたので、ヒガシ、こんなだったのにあんなになって…としみじみしています。