PLAYZONE note

少年隊 Playzone(1986-2008)

【06】PLAYZONE '91 SHOCK

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Playzone '91「SHOCK」

上演) 上演期間は1991年7月4日〜7月28日(青山劇場)、8月10日〜14日(フェスティバルホール)。計41公演。

 

 

かがやきの日々(overture)〜THINGS THAT DREAMS MADE OF〜(作曲:Henry Krieger、編曲:ボブ佐久間)

1991 (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)(錦織・東山・植草)

1981 〜未来(あす)への疾走〜(作詞:原 真弓、作曲:Joey Carbone、編曲:小堀ひとみ)(錦織・東山・植草)

TOUR(作詞:森泉博行、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織・東山・植草)

OH MY GOD HELP ME! (作詞:小倉めぐみ、作曲:西脇辰弥、編曲:小堀 浩)(錦織・植草)

SHOW MUST GO ON (作詞:森泉博行、作・編曲:小堀ひとみ)(東山)

MIDNIGHT DANCING 〜Heat of Night〜 (作詞:相田 毅、作曲:Dale Sanders、編曲:小堀ひとみ)(東山)

1991 (上述)(錦織・東山・中村)

MASS COMMUNICATION (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)

かがやきの日々(Balade) (作詞:Bob Breslo、日本語詞:森 浩美、作曲:Henry Krieger、編曲:小堀 浩)(植草)

あの日…(作詞:森泉博行、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織)

白鯨のテーマ(作・編曲:ボブ佐久間)

マヤカシ(作詞:森 浩美、作・編曲:小野寺忠和)(錦織・東山・中村)

SOMETHING WONDERFUL(作詞:森泉博行、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織・東山)

SOMETHING WONDERFUKL (Instrumental)(作曲:ボブ佐久間、編曲:小堀ひとみ)

あの日(Instrumental)(作曲:ボブ佐久間、編曲:ボブ佐久間、小堀ひとみ)

かがやきの日々(作詞:Bob Breslo、日本語詞:森 浩美、作曲:Henry Krieger、編曲:小野田忠和)(植草→東山→錦織・東山・中村)

MASS COMMUNICATION (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)

1991 (Instrumental)(作曲:羽場仁志)

かがやきの日々(作詞:Bob Breslo、日本語詞:森 浩美、作曲:Henry Krieger、編曲:小野田忠和)(東山→全員→植草)

1991 (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)(錦織・東山・植草)

SPECIAL RED(作詞:真名杏樹、作曲:J.Carbone、編曲:新川 博)(錦織・東山・植草)

かがやきの日々(上述)(錦織・東山・植草)

 

 STORY)

1991年。3人が重なり、一体となったシルエットがステージに現れる。ギリシャ神殿のようなセットの上には「1991」と書かれている。
物語は10年前の1981年へ。「大将」と呼ばれるスターのバックダンサーをしている3人、ニシキ、ヒガシ、ウエクサ。彼らのところにマネージャーの山村さんが、「少年隊」としての全国ツアーのスケジュールを届ける。大きな夢を抱き、活動を開始する3人。
1983年夏。少年隊とバックバンドの「中村繁之TOKIO」はツアーを続けている。旅の日々にうんざりしたニシキが、明日はバイクで移動すると宣言し、ウエクサを誘う。嫌がるウエクサと周囲の反対を押し切って悪天候のなか出発した二人が山道の吊り橋にさしかかると、運悪く綱が切れ、バイクごと転落してしまう。
ニシキの怪我は軽症だったが、ウエクサは重傷。一命は取り留めるも左脚は複雑骨折しており、再びステージで踊れるかどうか以前に、元通り歩けるかも分からない状態。しかし「SHOW MUST GO ON」、何があってもショーの幕は開けなければいけない、というヒガシの強い主張により、バックバンドの一員だったシゲがウエクサの代わりに舞台に立つことに。
1985年。シゲの入った少年隊の人気は上昇。一方ウエクサは海の見える場所で療養していたた。ヒガシはウエクサのもとを訪れ、彼が療養中に作った曲、「かがやきの日々」を褒めるが、ウエクサは相変わらず海を見つめてくじらを探す無為な毎日を続ける。彼は歩けない自分のことを、足のないクジラの姿に重ね見ていた。
劇中劇『白鯨』。エイハブ船長となったニシキは、巨大クジラとの戦いで食いちぎられた左脚の恨みをはらそうと、狂気の復讐心で白鯨に挑む。終演後、ニシキはウエクサに怪我を負わせたことを気に病んでおり、この演劇の仕事も、ウエクサを思い出して好きじゃない、とヒガシに語る。そこでヒガシは、ウエクサ作曲の「かがやきの日々」を少年隊のレコードデビュー曲にすれば、彼も少年隊の一員でいられると提案し、ニシキの賛同を得る。一方ウエクサもマネージャー山村さんの尽力で、匿名のシンガーソングライターとして同曲を発表。その後、少年隊のデビュー曲を知り、自分の曲を「勝手に」歌われたと思い傷つき、怒りに駆られて部屋を飛び出していく。
ウエクサを探してやってきた山村さんから事情を聞いたニシキは、妙に落ち着いた様子で海へ向かう。ウエクサを見つけたニシキは、恨みや怒りを自分にぶつけるよう、ウエクサをけしかける。感情的になったウエクサも走ってニシキに殴りかかり、そこで脚が治っていることが判明。
ウエクサは少年隊に復帰する。
  
 

映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'90 Musical Again』(1991年9月26日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 2時間45分

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:2時間45分

 

 

キャスト)

少年隊: 錦織一清

     東山紀之

     植草克秀

TOKIO: 城島 茂

      松岡昌宏

         小島 啓(映像収録時は脚の怪我のため欠席)

      国分太一

      山口達也

 

乃生佳之

山村美智子

大脇ひろし/加藤成夫/佐々木しんじゅ/伊賀康成/石井 光

小野恵子/小口明美/河野由美/松岡身枝/上月真琴/田村綾子/塚本 忍/小沼葉子

松山康志郎/長田マキ/新藤明夫

中村繁之

Special Thanks :森 光子〔冒頭のナレーション〕

 

 

スタッフ)

作・構成・演出:ジャニー喜多川

作曲:Henry Krieger

            Joey Carbone

作曲・音楽監督:ボブ佐久間

編曲:小野寺忠和(および小堀ひとみ

脚本:森泉博行

振付:名倉加代子、ボビー吉野、Jeffrey A.AMSDEN

衣装:清川美保子

衣装(ショウコーナー)キマイラ企画

美術:島田郁代

照明・小島由明

音響・景田尚幸

舞台監督:奥村欽司

制作:大和 剛

 

企画:安倍 寧

協力:こどもの城 青山劇場・東京、フェスティバルホール・大阪

 

 

 

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6年目のPlayzoneは前年に引き続き、ジャニーさんが作・演出・構成を担当。

前回の「MASK」が「SHOW劇」と題されていたことを引きずって、今回は「衝撃→SHOCK」となっている。よく知らないけど、ジャニーさん、こういう言葉遊びにやたらワクワクする人なのでしょう。知らんけど。

90MASK〜91SHOCKの間、主要な歌番組が次々となくなっていったにも関わらず、少年隊の活動はすごく充実していたように見える。しかしレコード会社の移籍があったせいか、このSHOCK(から93WINDOWまで)はサントラが出ていない…。もったいない!!メインテーマになっている「かがやきの日々」を作ったのは「Dreamgirls」などを手がけたHenry Krieger。そしてそれ以外にもお馴染みのボブ佐久間さん作曲「あの日…」もあったのに!この二曲は35thの限定版には収録されたものの、Joey Carbone作曲の「Special Red」が入ってなかったのはどう考えてももったいなすぎる…。ボブ佐久間さんの「白鯨」部分の音楽なども良いので、なんとか音源化してほしいものです。

 

さて、SHOCK。ずっとサポートしていた忍者がソロデビューしたことでいなくなり、代わってTOKIOが登場。また中村繁之が4人目の少年隊とも言うべき重要な役で熱演。MASKと同じく、みんな自分の名前を演じている。この後のPlayzoneをまだ見てないので、言い切ってよいのか怪しいけれど、MASKとSHOCKは双子の兄弟のような作品に思えます。そしてMASKよりSHOCKの方が全体的な整合性がとれてて、進化してるな、という気持ちと、あのアンバランスさも含めてMASKの方が好きかも、という気持ちが同居。しかしこのSHOCKはその後、ジャニーズ舞台のBASEとなり、いまも堂本光一が進化させているようですが、全然知らないので、また「ささ」さんのBLOGを貼っておきます…

 

【プレゾン感想】PLAYZONE '91 SHOCK

 

ジャニーズ舞台における「Show must go on」の変遷とは…

 

 

 

本編は冒頭、1991年「現在」の少年隊のステージから始まる。 

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そして10年前へ。1981年は実際に少年隊が結成された年。

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少年隊がレコードデビューはしないまま活動している、というのもたしかに実際に沿った設定。ニッキの運転する車での全国ツアーは、「楽しそう」を絵に描いたような青春の旅。

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問題(?)はここ、劇中劇「白鯨」。

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MASKの時の「ハムレット」はヒガシのリクエストだったようだけど、「白鯨」はニッキのリクエスト。個人的に「白鯨」という作品には思い入れがあるので、ほんとにメルヴィル読んだのかしら?と疑ってるけれど、多分ニッキも他のみんなも原作ではなく、1956年のジョン・ヒューストン監督の映画『白鯨』の方を参照しているのは間違いなさそう。

青山劇場というのは当時、他にはないような立派な舞台機構を備えた劇場で、先日のclubhouseでも、青山劇場の24機の小せりをこんなにフル稼働させて使いこなしていたのは少年隊くらいじゃないか、という話が出たのだけど、その劇場機構を活かせる作品を考えたときにこの映画『白鯨』が思い浮かぶというのは納得。

『白鯨』(1956年) 

この映画はパニック映画とは一線を画しながらも、迫力は満点。こういうCGを使わない映画のほうが、本物らしさはなくなっても真実らしさが増すように感じてしまう。PLAYZONEの「白鯨」は波を白い服を着た女性が表現していたのが妙に印象的。

 


Moby Dick (1956): Gregory Peck's best scene

 

ニッキ演じるエイハブ船長は、グレゴリー・ペックが演じる、むやみに男前なエイハブ船長が下敷きとなっているのは間違いないでしょう。SHOCKだけ見てると唐突に感じる最後の緊縛シーンも、この映画を見ると「なるほど」となります。

 

1991年の少年隊ファンクラブ会報(Q&A 40号)を入手できたので、ニッキの部分を貼っておくと…

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ということで、MASKの「ハムレット」も「白鯨」も劇中劇でありつつ、それぞれヒガシとニシキの深層心理を表す「夢」でもあると位置づけられているようです。

 

SHOCKには脚が不自由になったかっちゃんの方も、自分を鯨に重ねて見ているという設定があり、実際のメルヴィルの「白鯨」が何を「象徴」しているかと言ったようなことは、いっそうもうこの「SHOCK」という作品を楽しむという目的の場合、考えなくても良い話だとは思われるのだけど、何度か見ているうちにようやく被害者と加害者の紙一重性、自分が戦っている相手がけっきょく自分であるということ、など、簡単には解けないテーマがちゃんと設定されているように感じてきました。

 

狂言回し的な役を次々とこなすヒガシ。ニッキも二度のダイブがあって、大変な舞台だったと思うけれど、ヒガシもあっちこっち動き回ってて大変そう。かっちゃんは動けなくて大変そう。

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まあでもとにかく、ずっとかっちゃんがかわいそうで気の毒。

MASKの時はそこまで思わなかったのに、シゲという代役を立てられたことがブラックすぎる笑いになってて、ジャニーさん、エグい。

最後は夢オチではないものの、それに近いくらい魔法のように上手く収まり、また「少年隊」はこの3人じゃなくちゃ!!という再確認のこのシーンがあるので、すごくホッとするのだけれど。

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本編はいまのところyoutubeで全編見られます。

それにしてもふれこみの「3分に一度のショック」、あったかしら…?