PLAYZONE note

少年隊 Playzone(1986-2008)

【08】PLAYZONE '93 WINDOW

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Playzone '93「WINDOW」

上演) 上演期間は1993年7月8日 〜8月1日(青山劇場)、8月13日〜8月19日(フェスティバルホール)。計41公演。通算300回公演達成。

 

〔第一幕〕

Overture(作・編曲:長岡成貢

Work on Works (作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢、コーラスアレンジ:椎名和夫(錦織)

Window(作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢(錦織)

アドは完璧(作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢

Call us please(作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢

Work on Works(作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢)

Body heat TOKIO(作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢TOKIO

Today has gone(作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢(東山)

Dance (作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢(東山)

Waitress Step 作・編曲:長岡成貢、コーラスアレンジ:椎名和夫

リッチマンになろう 作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢(植草)

君と二人だけの朝(作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢(錦織、影山)

 

〔第二幕〕

Overture(作・編曲:長岡成貢

Work on Works (TOKIO ver.)作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢TOKIO

Battle of Pride作・編曲:長岡成貢

Blue Night作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢(東山、錦織)

普通に暮らそう作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢(植草、前田)

戦いのDrum作・編曲:長岡成貢

Window作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢、コーラスアレンジ:椎名和夫

Work on Works作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢

 

〔カーテンコール〕

Window作詞:森 浩美、作・編曲:長岡成貢、コーラスアレンジ:椎名和夫

 

ストーリー) 

ゆずる(錦織)は父から譲り受けた小さな清掃会社「Work on Works」を経営している。毎日、自ら都会のビルの窓を外から拭き、その中で楽しそうに過ごす人たちを眺めていた。2週間前からこの会社で働き出した達也(東山)は、昼間は別の会社でサラリーマンをしながら夜、ここで働く二重生活でお金を貯めている。
ある晩、ゆずると達也がビルの深夜清掃をしていると、チンピラが一人逃げ込んでくる。追いかけてきたヤクザを追い出したゆずると達也は、そのチンピラ、良太(植草)に頼まれ、彼をしばらくかくまうことになってしまう。
会社の若い従業員たち(TOKIO)はバンドをやっている。彼らのライブ会場に皆で出かけた晩、達也は妹の真由美をゆずるに紹介する。一目で恋に落ちた二人。一緒に過ごしたいと願う二人の様子を見て、達也は真由美が病気で、その治療費のために金が必要なことをゆずるに説明したうえで、デートを許可し、真由美を託す。夜の街でロマンチックに楽しく過ごすゆずると真由美。しかしはしゃぎ過ぎた真由美は倒れてしまう。医者から真由美の余命を告げられる達也。
いっぽうそのライブ会場で追っ手のヤクザに見つかり、逃げ出した良太は、立ち寄った深夜レストランで人並み外れてドジなウエイトレスのユカと出会う。良太は彼女に心を開き、ヤクザの事務所から持ち出した極秘の帳簿を利用して金持ちになろうとしているという秘密を語る。互いに惹かれ合う二人だったが、良太はヤクザに捕まってしまう。
引き換えに帳簿を持ってくるよう、ヤクザからゆずるの清掃会社に電話があり、ゆずるはすぐ向かおうとするが、達也は自分が良太を助けに行くので、ゆずるには代わりに真由美のところへ行って欲しいと頼む。もう真由美の時間はわずかしか残されていなかったのだ。
病室、危篤の真由美は自分を外に連れ出して欲しいとゆずるに頼む。ゆずるは窓から真由美を連れ出し、二人は窓拭きのゴンドラに乗りこむと、星の輝く夜の街の上へ高くあがっていった。
 
 
映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'93 WINDOW』(1993年10月6日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 2時間22分
*ビデオの最後に「You're my beautiful~美しい人へ~」のカラオケ用ビデオ収録。夜明けの東京を、花束を持って歩く3人。

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:2時間22分

 

音楽作品)「WINDOW」(1993年7月) 劇場のみで販売された1曲入り8cmシングル。

 

キャスト)   

少年隊:錦織一清(ゆずる)
    東山紀之(達也)
    植草克秀(良太)

TOKIO:城島 茂
    山口達也
    国分太一
    松岡昌
    小島 啓
    長瀬智也

影山会里子(真由美)

前田倫子(ユカ)

 

井上仁司
岩川 護
斎木としや
佐藤竜一
新上裕也
高 豊和
長田利夫
宮沢 彰
脇坂真人
宮崎ひとみ
岡島麻美子
小沼葉子
後藤未雪
小市理美
鈴木昌
富野由紀
峯 いずみ

 

スタッフ)

監修:ジャニー喜多川

原作:森 浩美

脚本:関根清貴

演出:湯沢紀保

振付:名倉加代子、須山邦明、松岡優子、阿部雄三〔サンチェ〕

アクションコーディネーター:渥美 博

美術:島川とおる

音楽:長岡成貢

衣装:宮本宣子

照明:内田忠夫

音響:山崎 猛

舞台監督:浅川秀明

 

企画:安倍 寧

協力:こどもの城 青山劇場・東京、フェスティバルホール・大阪

 

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8年目のプレゾン!
順番に見ていっているので、この後の作品の雰囲気などはまだ知らないのですが、前作からすごく変わった!!前作でもすごく変わってたのだけど、あれはまだそれまでの延長線上だったと思えるくらい、一気に大人になりました。急にちゃんとふつうの芝居になった(失礼!)感じ。前作まで、とくに初期の作品はあらすじを書くときに、だいぶ言葉を補わないと意味がわからなかったのだけど、本作は全然それが要らなかった。また第一作から「ミステリーゾーン」「過去へのタイムトリップ」「悪魔と天使」「天国」「ハムレット」「白鯨」「近未来の廃墟」と、いつも非現実な設定が入っていたのだけれど、それがこの「Window」にはなく、舞台も「現代」。さらにショーもないので、ファンからは非常に地味とみなされているようだけれど、夜のシーンの多い、ロマンチックな雰囲気の作品。

いつも通り前年のPlayzoneから1年間の少年隊の活動を見てみると、充実してそうな個人活動のほか、1993年4月27日にはディナーショーを収めたビデオ『少年隊 DINNER SHOW 愛と勇気』と、2年4か月ぶりのシングル 『You're my beautiful~美しい人へ~』(皇太子成婚にあやかったもの?)を同時に発売している。

 

さて『Window』。
原作者としてクレジットされているのは、劇中歌の作詞を手掛ける森浩美氏。彼は少年隊「じれったいね」などの作詞家であり、田原俊彦SMAP他、たくさんの大ヒット曲を書いている。ストーリーの雰囲気としてはVシネヤクザモノをロマンチックにした感じで、容易に「映像」が想起される。そして本作もまた音楽が良い!劇場販売のみだった1曲収録のCD以外、サントラが出ていないのが残念!!音楽を手がけた長岡成貢氏も90年代のSMAPの仕掛け人の一人で、現在も多方面で活躍中。

テーマ曲は「WINDOW」だけれど、私にとって印象的だったのは、「Work on Works」の方。いろんなアレンジで登場するけれど、前半、ニッキが一人でアカペラで歌い、それに徐々にコーラスがコール&レスポンスしていくバージョンを聞けば一目瞭然、これはまさに「労働歌」ですね。つまり働きながら歌う歌。奴隷だったアメリカの黒人たちの労働歌とは、黒人霊歌、ゴスペル、ブルース、ジャズのルーツ。ゆずる(ニッキ)が夜の清掃作業の時に「♪わたしゃビルのおそうじおばちゃん ワッドゥビシュビドゥバー」と歌っているのは、関西ブルース界の至宝、憂歌団の代表曲、「おそうじおばちゃん」。しっかり木村充揮のモノマネ入ってて笑っちゃった。

www.youtube.com

 

思い出してみると、前作の『さらばDiary』は、人間が厭う労働をレプリカントにやらせるという設定で、完全に労働というものが「苦役」として扱われていたため、労働者(ロボット)の不満と反乱を招き、破滅していく「支配者階級」側の話だったのだけれど、本作『WINDOW』は逆に「労働者」側の話。ロボット、レプリカントのいない現実世界では、どうやって労働をこなすか…そこに登場するのが、心を励ます「労働歌」。「Work on Works」の歌詞に出てくるように、仕事をするには誰しもプライドや夢が必要であり、音楽は心と身体を励ましてくれる。冒頭、この曲で活き活きと踊る作業着のニッキらの姿は、『さらばDiary』の工場のレプリカントたちの固い動きとは対照的。

 

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冒頭のブランコシーンはミュージカル「How To Succeed In Business Without Really Trying」が元ネタ。

 

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ニッキが主役でかっちゃんが引っ掻き回すキャラなので、つなぎのような役のヒガシは劇中、一人、唐突?にすごく踊る。きっと内面はすごく熱い男の役なのでしょう。

 

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こういう馬鹿なチンピラ、ヤクザ映画にいるいる!(ヤクザ映画好きなもので…)と、嬉しくなるキャラのかっちゃん。かわいい。

 

また本作、注目すべきは舞台セット。最初のオフィスビルの窓や、シティライト、レストランなど、斜めのラインを強調したおしゃれな舞台美術を手掛けた島川とおる氏は、現在「巨匠」と呼ばれるほど活躍している方でした。

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従業員として活躍するTOKIOは、当時6人組。長瀬の「タンバリン」時代。今では笑い話になってそうだけど、タンバリンに関しては私はオアシスやマッドチェスターをすぐ連想しちゃうので、93年にタンバリンは全然オシャレな楽器だったと思う。

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一方、かっちゃんはジュリ扇持って、お立ち台。ちょうどジュリアナ東京が一番盛り上がっていたのがこの頃(93年の新語・流行語大賞は「お立ち台」)らしいのだけど、敢えてそこにハマらない、サタデーナイトフィーバー的?な踊りを披露。さすがパパイヤ鈴木の同級生。

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今回の二人のヒロインのうち、良太(かっちゃん)が恋をするユカは、深夜レストランのウエイトレスという設定。

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え??それって「ユカは確かに美人だ~遅番のウエイトレス」!!岡村ちゃんの「いじわる」(1988)じゃないか!!と驚いたけれど、何か共通の「ウエイトレスのユカ」の元ネタがあるのかな?

www.youtube.com

 

 

初の「恋愛担当」、ニッキのラブシーンは、こそばゆい(良い)。
手がとっても優しい。

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本作のタイトル、テーマは「WINDOW(窓)」。

語源的に考えると、英語の「WINDOW」には「WIND(風)」が入っており、「OW」は「目」。つまりWindowとは、風を通したり、外を見るための「穴」のこと。(参照:窓研究所
「窓」は比喩として各言語で多用されており、「目」や「心」のイメージとのつながりは広く共有されているでしょう。昨年の夏、私が引っ越した新オフィスには大きな窓とベランダがあり、とても快適、……なはずだったのが、窓に恐ろしいほど積年の汚れがこびりついており、特殊スポンジで毎日コツコツと1か月ほどかけて磨き上げ、窓がきれいになると気持ちが良いことを身をもって体験。

ゆずるの清掃会社「Work on Works」の広告でも、

 「俺たちはいつでも気持ちを磨くWork on Works
  みんなの心を明るくします ぼくらは町の窓磨き」

と歌われていたように、本作でも窓はまさに「心の目」。
リッチマンになろう♪と夢見て歌う良太に、ユカは、

「リョウちゃんの心の窓は曇ってる!お願いだから自分の窓を磨いて!」

と頼んでいた。

 

さて、ただ窓を心の目と捉えるだけでは面白くないので、もう一歩考えてみたく。
社会学ゲオルク・ジンメルはそのエッセイ「橋と扉」(1909年)の中で、「扉の意味の豊かさ」を説明する際、窓を比較対象としてあげている。

 

「窓が内と外を結ぶにしても、何のために窓があるのかと考えた時、気持ちはまず間違いなしに、内から外への方向を思い描くだろう。それは外を見るためのもので、内を見るためのものではない。いかにも窓は、透明に出来ているので、ゆるゆるといつまでも続くような具合に内と外を結び付けてはいる。しかしこの結びつきの筋道は一方通行の方向しかとらず、さらにはそれが目にとっての道に限られているということで、窓は深く原理的な扉の意味の、ほんの一部分しかわがものとしてないのである。」

(『ジンメル・エッセイ集』ゲオルク・ジンメル、川村二郎編訳、平凡社、1999年、P62)

 
閉じたドアが内と外を遮断、開いたドアはそれを接続し、さらに出入りも可能という機能を持っているのに対し、窓は人が出入りするためのものではない。空間は切り離されたままであり、「内から外」を見ることがその主たる機能。あくまで「観察者」としてガラス越しに外を見るためのもの(物体が通過できないガラスの存在はとても重要)。テーマ曲「Window」の歌詞においても、「翼を広げ 扉を出てゆくのさ」と歌われていたように、外に出るためには窓ではなく「扉」が必要なのだ。

すなわち「窓」とは、基本的に内側にいる人間のために存在であり、それを「外」から見つめる「窓拭きの仕事」というのは、中に入れない人間にとっては疎外感を感じさせるものなのかもしれない。本作冒頭、終業後のOLがデートに向かう様子を、清掃中のゆずるは別世界の「ちゃんとした仕事」をしている人間の行動として寂しそうに眺めていた。作品中、ニッキが着ているスーツがなんだかどれも大きくて身体に合っていないように見えるのも、彼がホワイトカラー職ではない、ということを示す意図があったのか、逆に作業着の方はとてもしっくり似合っている。

一方、真由美は「窓」の内側に閉じ込められた存在。病室の「窓を開いて、星を見に私をここから連れ出してくれる?」と尋ねる真由美に、ゆずるは「君が望むなら、あの窓をぶち破って……あ、こんな言い方が仕事の関係上よくないね、あの窓を〈開いて〉君を連れ出してあげる」と答えていた。

「窓」はここでは格差を示す「境界」でもあり、閉じ込められた世界から自由な外界を見せるものでもある。窓は「視点(立場)」と「視線の方向」を設定するのだ。

 

達也が医者から妹の余命を告げられて落ち込んでいるとき、ゆずるが「おまえの気持ちはよく分かるよ」と声をかけると、達也は「兄弟のいないおまえには分からない」と言う。しかしゆずるも「おまえにはオレの気持ちが分かるのか?」と逆に聞き返す。ゆずると達也は「似ている」と真由美は繰り返していたけれど、立場の違うもの同士は、相手の気持ちを理解することはできないのだろうか。

本作の一番の見どころだと思われるシーンが、この劇中投げかけられた疑問のヒントになっているように思われる。達也が昔よく真由美を肩車したというエピソードを話していると、ゆずるがふいに達也を肩車で持ち上げる。親や兄弟に肩車をされた経験のなかったゆずるは、かつて肩車をしていた達也の立場に立ち、いっぽう達也は肩車されていた真由美の視点から世界を見つめることになる。 

 

 

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これは「内から」外を見るものである「窓」を、「外から」見てきたゆずるだからこそできた行為なのではないか。人々と逆方向の視点を持っていたゆずるは、窓の持つ一方的な方向性を入れ替えたのだ。最後のシーンで、危篤状態の真由美の病室に、ゆずるはドアではなく、「窓」から侵入し、「窓」から真由美を連れ出すという、窓の機能のいわば「限界突破」を行った。

物語の結末は真由美の死を伴うので、ハッピーエンドとは言えないのかもしれないけれど、主人公にしては大きな葛藤もなく淡々と生きてきたゆずるの、窓拭きという仕事に備わった特異な視点の在り方を考えていくと、他人の立場に立てる彼の優しさの背景が分かる気がした。

 

 

 

 

と、今回、真面目にまとめてしまいましたが、肩車シーン、ほんと良かった~~!!

ニッキがヒガシを肩車~~~涙!!!

 

 

Youtubeでは今のところ全編見られます。

 

 

【07】PLAYZONE '92 さらばDiary

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Playzone '92「さらばDiary」

上演) 上演期間1992年は1992年7月11日〜8月2日(青山劇場)、8月12日〜16日(フェスティバルホール)。計39公演。

 

 

〔第一幕〕

Overture〜さらばDiary〜(作・編曲:ボブ佐久間

夢は永遠に (作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織、東山+植草)

アポカリプス・ダンス(作・編曲:小川文明

〜50s Medley〜

TWIST AND SHOUT(Phil Medley, Bert Berns )(東山)(original:the Top Notes)

PEPPERMINT TWIST(Joey Dee, Henry Glover(錦織)(original:Joey Dee and the Starliters)

SMOKE GETS IN YOUR EYES(Jerome Kern, Otto Harbach)(植草)(original: musical"Roberta")

DO YOU WANNA DANCE (Bobby Freeman)(original: Bobby Freeman)

 

レプリカント・ダンス(作・編曲:小堀ひとみ

こわれた人間の踊り (作・編曲:ボブ佐久間)

嘆きの歌声 (作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)(植草、錦織)

未来パフォーマンス (作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)

 

〔第二幕〕

明日への階段(作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)(東山、植草)

明日への階段(BGM)(作・編曲:ボブ佐久間)

Before Fight(作詞:久和カノン、作曲:林田健司、編曲:CHOKKAKU(東山)

VACATIONFrancis, Gary Weston, and Hank Hunter(MIKI)

Replicant Dance(作詞:相田 毅、作・編曲:岩田雅之(錦織)

夢は永遠に〜戦いが終わったら〜 (作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)

戦い(作・編曲:ボブ佐久間)

静かな歌声(作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)(東山、植草)

受け継がれし出来事(作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織)

かがやきを忘れない(作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)(東山)

 

〔カーテンコール Part I〕

未来へ向かって(作詞:森 浩美、作・編曲:ボブ佐久間)(東山、植草)

 

〔カーテンコール Part II〕(編曲はすべてCHOKKAKU)

バラードのように眠れ

デカメロン伝説

Stripe Blue

Dancing In The Street (Marvin Gaye, William "Mickey" Stevenson and Ivy Jo Hunter)(錦織)(Original:Martha and the Vandellas)

You Really Got Me  (Ray Davies)(錦織)(Original:The Kinks

まいったネ 今夜

ふたり

君だけに

 

 

ストーリー)

20XX年
コントロール不能になった「首都警備局」無人警備機モスキートによる無差別攻撃をうけ、首都は廃墟と化している。「政府」はそれを反政府ゲリラ「ブラック・クロス」による無線操作のせいだとしていたが、「警備局」側はコンピュータ自身の反乱だと考えていた。つまり、原因不明だった。
廃墟の中、二人の兵士(東山、植草)が生体反応装置を使って、一人で彷徨う老人(錦織)を発見する。老人は廃墟の中に「アポカリプス」という劇場が見えているらしく、その中に仲間たちが居る、と言って立ち去ってしまう。後には一冊の日記が残され、それを兵士の一人(植草)が拾う。
老人の青春の日々
彼はケンという名前で、若い頃、「アポカリプス」というダンスカンパニーの中心メンバーの一人であった。カンパニーの5回目の創立日を祝うショウ(東山)、ジュン(植草)、そしてケン(錦織)と他の仲間達。ショウが記念の挨拶をし、いつも通り、明日の公演の後、カンパニーはいったん解散し、また翌年、再結集することを伝える。皆が盛り上がる中、ケンが、明日は来られない、と告げる。夢である自分達自身の劇場建設のため、父親の会社で2年間働き、資金を貯めるのだと言う。その会社ではレプリカントを作ると知ってショウは激怒。生身の人間に強くこだわる彼は、人間の厭う仕事を人間の形をした機械にやらせるという発想も受け入れられなかった。一方、ジュンはケンのことを信じようとするが、ケン自身も浮かない顔をしたまま去って行く。
しかし2年間、ケンはやみくもに働き、劇場建設の資金を作った。またアポカリプスの創立記念日、ジュンの妹、エリの働くバーに集まったショウとジュンが約束通りケンを待っていると、店に入ってきた怪しい客にエリが殺されてしまう。その客は人間に恨みを持つレプリカントだった。遅れて現れたケンも、この事件を知りショックを受ける。
20XX年
これまでの物語は、老人の日記に書かれていたものだった。日記を拾った兵士(植草)がそれを読んでいるとき、爆撃にあい、負傷してしまう。
老人の回想
もはや踊り続けている場合ではなかった。いつのまにか世間ではレプリカントによる殺人が横行していたが、公安局に何度届け出てもろくに取りあってもらえない。彼らは武器を取り、レプリカントたちと戦うことを決める。自分の工場のレプリカントの犯行ではないとはいえ、責任を感じたケンは、自分の工場を破壊し、その戦いに加わりたいと申し出て、ようやく3人の絆が復活する。
しかし激しいゲリラ戦の末、ショウとジュンは命を落とす…。
20XX年
彷徨う老人は力尽き、息絶える。
傷を負いながらも老人を探す兵士(植草)は、日記の最後の部分を読む。「人間は小さくて、脆い。この広い宇宙の中で風に舞う目に見えぬ塵のようなものだ。だが、時にはその塵が輝き、強い光を放つのだ」という言葉は、戦いばかりの無為な日々を生きてきた兵士の生をも肯定するようで、彼の胸に強く響いた。瓦礫の中で命の果てた老人を見つけ出した彼は、老人に日記の礼を伝え、傍らで息絶える。残されたもう一人の兵士(東山)は廃墟の中、メリーゴーランドを見る。
 

 

 

映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'92 さらばDiary』(1992年10月07日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 2時間13分

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:2時間13分

 

キャスト)   

少年隊:錦織一清(ケン)
    東山紀之(ショウ)
    植草克秀(ジュン)

 

TOKIO:城島 茂
    山口達也
    国分太一
    小島 啓
    松岡昌宏
    長瀬智也


ジュニア:坂本昌行
     井ノ原快彦
     金沢将種
     長野 博
     国分 博
     大蔦 忍
     山本隆文
     十倉太一
     伊東正美
     喜多見英明
     小原裕貴

 

松山康志郎
三浦勇矢
MIKI CONWAY
大平勝久
神鷹 脩

河野由美
松岡身枝
駒形世伊子
宮崎ひとみ
島田典子
小日向鏡子
佐藤尚
板倉りさ

 

スタッフ)

監修:ジャニー喜多川

脚本・演出:宮島春彦

原作:関 顕嗣、丸田芳介

音楽:ボブ佐久間

美術:和田平介

照明:勝柴次朗

振付:前田清実

音響:今村太志

衣装:八彩たま子

アクション指導:國井正廣

脚色:北爪 努

舞台監督:小高則明

音楽製作:ジャニーズ出版 鎌田俊哉/パセリクラブ 林 健/クロール 川口憲一

振付助手:青木美保

照明操作:ステージファクトリー

特殊照明:バリライトアジア

音響操作:サウンドクラフト

大道具製作:俳優座劇場

衣装部:キマイラ企画

電飾:テルミック

小道具:東宝舞台小道具

特殊小道具:クリプトニウム

特殊効果:エフェクトジャパン

レーザー:レイ

衣装製作:東京衣装/東宝舞台/アトリエHINODE

特殊メイク・かつら:スタジオAD

かぶりもの:アトリエ トシ

演出部;クリエイト大阪

メリーゴーランド:Mプロジェクト

制作補:スペースコア 山田 修、杉山祥弘

制作:ジャニーズ事務所 大和 剛

 

企画:安倍 寧

協力:こどもの城

協力:こどもの城 青山劇場・東京、フェスティバルホール・大阪

 

 

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(今回、長~い蛇足文章を以下、書いてしまいますが、もういま、映像でしか見られないこの作品を、より面白く見るためのガイドになれば本望です。)

 

7年目のPlayzoneは、ハードな雰囲気にガラリとチェンジ。2年続けて「ジャニーさん作・少年隊本人役」だったので、変化を狙ったのか、色々と変わった点があり、まずは振付が名倉加代子先生から、その弟子の前田清実さんに。アメリカ(ブロードウェイミュージカル)というよりは、ヨーロッパ的(バレエ)な印象に。

舞台は上手・下手ではなく、(専門用語が分からないのだけれど)前後?を軸にして使用されていて、みんなオケピットと思われる正面部分から入退場するのが面白い。

そして前年からバックにいたTOKIOに加え、まだジュニア時代のV6の面々も初登場。

今回はメインキャラがニッキで、老人役を熱演しているのだけれど、「さらばニッキ」と、笑いを取るでもなく(たぶん…)、シリアスなムードで進むので、最後のショー部分とのギャップが大きい。これはこれでバランス的に必要だったとも言えるだろうし、逆に蛇足だと感じた人もいたのかも。「West Side Story」の時はショーがなかったようだけど、ニッキはインタビューで、本来はミュージカル本編だけでお客さんを満足させたい(させなければならない)みたいなことも言っていた。(ただ、いまもう家でDVDで見る分には全然付いててくれてありがたいし、ニッキのゴールデンぱつぱつパンツもフレディー・マーキュリーかよ!とつっこめて楽しい。)

 

1年前のPlayzoneから少年隊史を見ておくと、それぞれ個人活動が充実しつつ、春には少年隊としてのコンサートツアーも行い(秋にはビデオで発売)、5月は日生劇場東宝ミュージカルとして「MASK」の再演。そして7月からPlayzone「さらばDiary」と、活動密度、相変わらず大変濃い!!惜しいのは、レコード会社移籍のせいなのか、ずっとCDの発売が途絶えており、サントラが出ていないこと…
もったいない…!!本作も「Shock」から引き続き、メイン作曲家がボブ佐久間さん。その楽曲の良さが作品の良さと直結しているように思えるので…。

今回、ボブさんのことが気になってちょっと検索してみたところ、うちの父の高校の先輩だと判明。父にボブさんのことを聞いてみたら、当然のように家まで知っていたし、ショスタコーヴィチのLPを借りパクされたままらしく、想い出はどんどん出てきそうだった。ボブさんはヴァイオリン専攻で、ものすごく上手かったらしく、大学に進学せずに、直接オーケストラ(東京交響楽団)に入団したものの、その後ポップスの方向に進み、1995年には名古屋市交響楽団の別オケである、名古屋フィルハーモニー・ポップスオーケストラ音楽監督・常任指揮者に就任。その年のサマーコンサートでは、ゲストボーカルに呼ばれたニッキが3曲ほど歌っていたようです。

参照)「かりん」さんの→BLOG  →Twitter

 

 

さて本編。

廃墟都市を彷徨う老人…?いや、ニッキだ!

特殊メイクに声色も上手に変えていて、ほんとに誰??となる。

(ただ老人だからと言って一人称が「ワシ」なのはどうかな…笑。若い頃のシーンでは「オレ」って言ってるのに!人間、年取ったら急に演歌が好きになる、みたいなステレオタイプ化…)

 

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「1」という数字をポーズをキメながらみんなに伝えるテンション高いショウ(ヒガシ)。

 

ダンスカンパニー「アポカリプス」の5周年の日、ヒガシ演じる「ショウ」がこれまでの歴史を振り返る。自分達の劇場はこの5年間、「メリーゴーランドから眺める景色のように移りゆく景色の中で輝いてきた」と述べる。この時比喩で用いられた「メリーゴーランド」は最後のシーンに実際に登場するのだけれど、当時のファンクラブ会報(No.45)によるとヒガシのアイデアだったらしい。

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ただし、今回の脚本・演出を手がけた宮島春彦さんのことを検索すると、昨年閉園した「としまえん」の、あの立派なメリーゴーランドを舞台にした野外ミュージカル「まわれエルドラド」を手がけていた人だと判明。1982年から3年間、毎夏上演されたこのミュージカルにはSKDのメンバーが多く出演していたらしく、映像も残っていた。

まわれエルドラド!shoen1982

これを見ると、ヒガシのアイデアが採択された背景に納得。

 

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ダンスカンパニー「アポカリプス」に集まった面々は、楽しく明るい1950年代のロックンロールやダンスナンバーを歌い、踊る。

 

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このとき、ニッキがダンスの相手として等身大?の人形を振り回しており、その非道な扱いが笑いを誘うのだけれど、この後のレプリカントの登場を思うシュールだし、50年代の古き良きアメリカが背後と未来に抱えていた闇を思うと、なかなか意味のある演出だったようにも思えてくる。

 

 

ショウのスピーチでは、「アポカリプス」の名前の由来が語られる。それは彼らの公演形態とも関わっている。彼らは年に一度、公演を行う度に解散し、また翌年、参加希望者だけが集まって再結成という「絶えざる再生」で生き残ってきたのだと言う。ショウは、「アポカリプス」とは「世界の終末に神が語りかける言葉」であり、終わりと始まりの意味が込められていると説明する。

 

「アポカリプス」、すなわち「黙示録」とは、新約聖書の最後に配置された「ヨハネによる黙示録」と呼ばれる聖典のこと。著者のヨハネがパトモス島で体験した幻視体験を記したもので、小アジア地区にあった7つの教会それぞれに宛てた手紙、という形式をとっており、「世界の終わり」を予言する終末思想の原点。「7」という数字が頻出する(7人の天使、7つのラッパ、7つの封印、etc...)、神秘的で謎めいた書物であり、数えきれないほど多くの美術作品、小説、そして映画のモチーフになってきた。

 

”Apocalypse”という言葉は、古代ギリシャ語の「アポカリュプシス(Ἀποκάλυψις)」に由来。本来の意味は「(秘密の)ヴェールがはがれること」、すなわち「啓示」、何かが暴き出され、目に見えるようになること。どうしても日本語(中国語でも同じ字を使う)の「黙示」の字義の方に引っ張られてしまうのだけれど、黙って示す、とはつまり、「言葉」ではない、ということだと思われる。目に見えるようにするということは、音声や文字で意味を示すのではなく、ビジュアルとして現前させることで、一目瞭然に相手に「何か」を伝えるということ。

実際、ショウ(東山)も件のスピーチで、

「オレたちが踊るとき、言葉にならないものがオレたちの肉体を通して現れるはず。しかも踊り終わった時、それは残らない。文字とは違って、残らない。幻のように消えてしまう。」

と語っていた。

ショウは非文字、肉体による刹那の「表象」を重要視しており、ダンスに関しても、一作品一度きりの公演ということにこだわっていた。

この姿勢はケン(錦織)と対照的で、彼の方はもっと公演回数を増やすべきだと主張していたし、さらに文字による記録、後世にそれを伝える「日記」を大事にしていた。老人ケンの日記の最後にはこう書かれていた。

「ワシが死ねばワシの記憶は消えてしまう。すべてが無になる。心ある人よ、もしこの日記が目に触れたら読んでほしい。そして時には思い出してほしい。遠い昔の3人の若者たちの物語を。」

  

そんな対照的な二人の間に立つのがジュン(植草)。

劇場建設の資金を貯めるためにいったんカンパニーを離れるというケンの言葉を信じようとするジュン。

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ところで「レプリカント」とは?

人間にそっくり、見分けのつかない人工知能を備えた「人造人間」「ロボット」というSFの定番モチーフ。この「さらばDiary」の前年、映画『ターミネーター2』が公開されていたので、その影響が大きかったかもしれないけれど、「レプリカント」という語を世に定着させたのは、SF映画不朽の名作、1982年の『ブレードランナー』。この映画の中では、レプリカントと人間を見分けるために「感情移入テスト」という面接試験が行われていたけれど、「さらばDiary」の中でもニッキが工場でレプリカントに「感情反応システムチェック」というテストを行っているシーンがある。

 

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ケンの工場のレプリカント、防護服にヘッドギア的な頭部が不気味。
機械的」な音楽に合わせて「機械的」に動く。

 

 

レプリカントには人間的な感情はない」、だから「苦役を担わせてもよい」、しかし予定外に「レプリカントにも感情が芽生えてしまう」、だから人間が彼らを「破壊」しないといけない…。こうした設定も『ブレードランナー』と共通している。また、主人公の回想というフィルムノワールに定番の形式も共通。

 

www.youtube.com

 

この『ブレードランナー』がそもそも下敷きとしている映画、1926年のドイツ映画『メトロポリス』や、カレル・チャペック1920年チェコの戯曲『ロボット(R.U.R)』などにしても、問題になるのは「労働」。ロボットという語はそもそもチェコ語の「robota(賦役)」という語から、カレルと兄のヨゼフが作った新語。  

 この「レプリカント」、「労働」というテーマは、衣装にも反映されいていると思われる。第一部のラスト、「未来パフォーマンス」という曲で踊るダンサーたちの黒と白の衣装は、黒と白の平面的なデザインで、20世紀初頭に生まれたロシア構造主義未来派、さらにバウハウスの舞台衣装を髣髴とさせる。さらに踊りの振り付けも機械的というか、非感情的。また彼らの前で白い布を操る白い衣装のニッキの踊りは、「サーペンタイン・ダンス」など、20世紀転換期のモダンダンスが連想される。かっちゃんとヒガシも白と黒の衣装でソロダンスを披露。その後、白黒だけだった群舞の数名が赤い帽子を被っているのに気づくと、3人が赤と黒の衣装で登場。と、全体的に階級闘争と革命、政治が芸術と結びついていた時代の意匠が取り込まれているように思われる。

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第二部、限定版BESTにも収録されたヒガシソロの「Before Fight」、そしてニッキソロの「Replicant Resistance」という本作最大の見せ場が続く。

とくにニッキが「♪こんな未来 予定外さ」と歌い踊る「Replicant Resistance」は、どこか何かに操られているような気だるさ(lazy)を持った、しかし機械とは逆方向に人間離れしたしなやかさを湛えたダンスで、楽曲の良さも相まって、はっきりいってニッキ史最高のパフォーマンスの1つ。

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この曲の作曲を手がけた岩田雅之氏については、森泉スミレさんが色々書いておられます。→★

 

 

そしてやたら長い見せ場になるのが戦闘シーン。アクション指導に國井正廣さんという大御所が参加しており、迫力あり。とくにヒガシがやたらバク転、バク宙を入れてきて、とても華麗。

 

 

最後、息絶える老人と兵士(かっちゃん)。

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ラスト、ヒガシが見るメリーゴーランドの幻影は、回転せずに、一方向に進んでいく。

そう、時間は戻らない…。

なぜタイトルに「さらば」が入るのか、それをこの閉じない円のメリーゴーランドが示しているように思われる。過去に戻らず、未来にいくらかの希望を感じさせながら。

 

 

と、なかなかひっかかるところが多くて、理解に時間がかかった『さらばDiary』ですが、音楽も世界観もしっかりしているし、あらためて毎年こんな違う新作を続けてきたPlayzone、ほんとすごい…と感心。これ、何作目だっけ?と再度確認したら…

 

!!!

 

だからアポカリプス……!!!
ダンスカンパニー、アポカリプスが消滅したのも、5周年の2年後、つまり7年目だった…!!!
と「7」で腑に落ちたのが今回の私のハイライトでした。

 

 

参考文献:

『映画と黙示録』岡田温司みすず書房、2019年

『黙示録―イメージの源泉 』岡田温司岩波新書、2014年

『「ブレードランナー」論序説(リュミエール叢書 34) 』加藤幹郎筑摩書房、2004年

『ロボット(R.U.R.)』カレル・チャペック千野栄一 訳)、岩波文庫、2004年

『人造人間』ヨゼフ・チャペック(飯島 周 訳)、平凡社、2000年

『聖書 新共同訳 NI44 』 日本聖書協会、1996年

 

 

Youtubeでは現在、ほぼ完全に近い抜粋版が見られます(’97年のトーク付き)。

 

 

【06】PLAYZONE '91 SHOCK

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Playzone '91「SHOCK」

上演) 上演期間は1991年7月4日〜7月28日(青山劇場)、8月10日〜14日(フェスティバルホール)。計41公演。

 

 

かがやきの日々(overture)〜THINGS THAT DREAMS MADE OF〜(作曲:Henry Krieger、編曲:ボブ佐久間)

1991 (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)(錦織・東山・植草)

1981 〜未来(あす)への疾走〜(作詞:原 真弓、作曲:Joey Carbone、編曲:小堀ひとみ)(錦織・東山・植草)

TOUR(作詞:森泉博行、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織・東山・植草)

OH MY GOD HELP ME! (作詞:小倉めぐみ、作曲:西脇辰弥、編曲:小堀 浩)(錦織・植草)

SHOW MUST GO ON (作詞:森泉博行、作・編曲:小堀ひとみ)(東山)

MIDNIGHT DANCING 〜Heat of Night〜 (作詞:相田 毅、作曲:Dale Sanders、編曲:小堀ひとみ)(東山)

1991 (上述)(錦織・東山・中村)

MASS COMMUNICATION (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)

かがやきの日々(Balade) (作詞:Bob Breslo、日本語詞:森 浩美、作曲:Henry Krieger、編曲:小堀 浩)(植草)

あの日…(作詞:森泉博行、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織)

白鯨のテーマ(作・編曲:ボブ佐久間)

マヤカシ(作詞:森 浩美、作・編曲:小野寺忠和)(錦織・東山・中村)

SOMETHING WONDERFUL(作詞:森泉博行、作・編曲:ボブ佐久間)(錦織・東山)

SOMETHING WONDERFUKL (Instrumental)(作曲:ボブ佐久間、編曲:小堀ひとみ)

あの日(Instrumental)(作曲:ボブ佐久間、編曲:ボブ佐久間、小堀ひとみ)

かがやきの日々(作詞:Bob Breslo、日本語詞:森 浩美、作曲:Henry Krieger、編曲:小野田忠和)(植草→東山→錦織・東山・中村)

MASS COMMUNICATION (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)

1991 (Instrumental)(作曲:羽場仁志)

かがやきの日々(作詞:Bob Breslo、日本語詞:森 浩美、作曲:Henry Krieger、編曲:小野田忠和)(東山→全員→植草)

1991 (作詞:森泉博行、作曲:羽場仁志、編曲:小堀ひとみ)(錦織・東山・植草)

SPECIAL RED(作詞:真名杏樹、作曲:J.Carbone、編曲:新川 博)(錦織・東山・植草)

かがやきの日々(上述)(錦織・東山・植草)

 

 STORY)

1991年。3人が重なり、一体となったシルエットがステージに現れる。ギリシャ神殿のようなセットの上には「1991」と書かれている。
物語は10年前の1981年へ。「大将」と呼ばれるスターのバックダンサーをしている3人、ニシキ、ヒガシ、ウエクサ。彼らのところにマネージャーの山村さんが、「少年隊」としての全国ツアーのスケジュールを届ける。大きな夢を抱き、活動を開始する3人。
1983年夏。少年隊とバックバンドの「中村繁之TOKIO」はツアーを続けている。旅の日々にうんざりしたニシキが、明日はバイクで移動すると宣言し、ウエクサを誘う。嫌がるウエクサと周囲の反対を押し切って悪天候のなか出発した二人が山道の吊り橋にさしかかると、運悪く綱が切れ、バイクごと転落してしまう。
ニシキの怪我は軽症だったが、ウエクサは重傷。一命は取り留めるも左脚は複雑骨折しており、再びステージで踊れるかどうか以前に、元通り歩けるかも分からない状態。しかし「SHOW MUST GO ON」、何があってもショーの幕は開けなければいけない、というヒガシの強い主張により、バックバンドの一員だったシゲがウエクサの代わりに舞台に立つことに。
1985年。シゲの入った少年隊の人気は上昇。一方ウエクサは海の見える場所で療養していたた。ヒガシはウエクサのもとを訪れ、彼が療養中に作った曲、「かがやきの日々」を褒めるが、ウエクサは相変わらず海を見つめてくじらを探す無為な毎日を続ける。彼は歩けない自分のことを、足のないクジラの姿に重ね見ていた。
劇中劇『白鯨』。エイハブ船長となったニシキは、巨大クジラとの戦いで食いちぎられた左脚の恨みをはらそうと、狂気の復讐心で白鯨に挑む。終演後、ニシキはウエクサに怪我を負わせたことを気に病んでおり、この演劇の仕事も、ウエクサを思い出して好きじゃない、とヒガシに語る。そこでヒガシは、ウエクサ作曲の「かがやきの日々」を少年隊のレコードデビュー曲にすれば、彼も少年隊の一員でいられると提案し、ニシキの賛同を得る。一方ウエクサもマネージャー山村さんの尽力で、匿名のシンガーソングライターとして同曲を発表。その後、少年隊のデビュー曲を知り、自分の曲を「勝手に」歌われたと思い傷つき、怒りに駆られて部屋を飛び出していく。
ウエクサを探してやってきた山村さんから事情を聞いたニシキは、妙に落ち着いた様子で海へ向かう。ウエクサを見つけたニシキは、恨みや怒りを自分にぶつけるよう、ウエクサをけしかける。感情的になったウエクサも走ってニシキに殴りかかり、そこで脚が治っていることが判明。
ウエクサは少年隊に復帰する。
  
 

映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'90 Musical Again』(1991年9月26日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 2時間45分

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:2時間45分

 

 

キャスト)

少年隊: 錦織一清

     東山紀之

     植草克秀

TOKIO: 城島 茂

      松岡昌宏

         小島 啓(映像収録時は脚の怪我のため欠席)

      国分太一

      山口達也

 

乃生佳之

山村美智子

大脇ひろし/加藤成夫/佐々木しんじゅ/伊賀康成/石井 光

小野恵子/小口明美/河野由美/松岡身枝/上月真琴/田村綾子/塚本 忍/小沼葉子

松山康志郎/長田マキ/新藤明夫

中村繁之

Special Thanks :森 光子〔冒頭のナレーション〕

 

 

スタッフ)

作・構成・演出:ジャニー喜多川

作曲:Henry Krieger

            Joey Carbone

作曲・音楽監督:ボブ佐久間

編曲:小野寺忠和(および小堀ひとみ

脚本:森泉博行

振付:名倉加代子、ボビー吉野、Jeffrey A.AMSDEN

衣装:清川美保子

衣装(ショウコーナー)キマイラ企画

美術:島田郁代

照明・小島由明

音響・景田尚幸

舞台監督:奥村欽司

制作:大和 剛

 

企画:安倍 寧

協力:こどもの城 青山劇場・東京、フェスティバルホール・大阪

 

 

 

_____________________

 

6年目のPlayzoneは前年に引き続き、ジャニーさんが作・演出・構成を担当。

前回の「MASK」が「SHOW劇」と題されていたことを引きずって、今回は「衝撃→SHOCK」となっている。よく知らないけど、ジャニーさん、こういう言葉遊びにやたらワクワクする人なのでしょう。知らんけど。

90MASK〜91SHOCKの間、主要な歌番組が次々となくなっていったにも関わらず、少年隊の活動はすごく充実していたように見える。しかしレコード会社の移籍があったせいか、このSHOCK(から93WINDOWまで)はサントラが出ていない…。もったいない!!メインテーマになっている「かがやきの日々」を作ったのは「Dreamgirls」などを手がけたHenry Krieger。そしてそれ以外にもお馴染みのボブ佐久間さん作曲「あの日…」もあったのに!この二曲は35thの限定版には収録されたものの、Joey Carbone作曲の「Special Red」が入ってなかったのはどう考えてももったいなすぎる…。ボブ佐久間さんの「白鯨」部分の音楽なども良いので、なんとか音源化してほしいものです。

 

さて、SHOCK。ずっとサポートしていた忍者がソロデビューしたことでいなくなり、代わってTOKIOが登場。また中村繁之が4人目の少年隊とも言うべき重要な役で熱演。MASKと同じく、みんな自分の名前を演じている。この後のPlayzoneをまだ見てないので、言い切ってよいのか怪しいけれど、MASKとSHOCKは双子の兄弟のような作品に思えます。そしてMASKよりSHOCKの方が全体的な整合性がとれてて、進化してるな、という気持ちと、あのアンバランスさも含めてMASKの方が好きかも、という気持ちが同居。しかしこのSHOCKはその後、ジャニーズ舞台のBASEとなり、いまも堂本光一が進化させているようですが、全然知らないので、また「ささ」さんのBLOGを貼っておきます…

 

【プレゾン感想】PLAYZONE '91 SHOCK

 

ジャニーズ舞台における「Show must go on」の変遷とは…

 

 

 

本編は冒頭、1991年「現在」の少年隊のステージから始まる。 

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そして10年前へ。1981年は実際に少年隊が結成された年。

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少年隊がレコードデビューはしないまま活動している、というのもたしかに実際に沿った設定。ニッキの運転する車での全国ツアーは、「楽しそう」を絵に描いたような青春の旅。

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問題(?)はここ、劇中劇「白鯨」。

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MASKの時の「ハムレット」はヒガシのリクエストだったようだけど、「白鯨」はニッキのリクエスト。個人的に「白鯨」という作品には思い入れがあるので、ほんとにメルヴィル読んだのかしら?と疑ってるけれど、多分ニッキも他のみんなも原作ではなく、1956年のジョン・ヒューストン監督の映画『白鯨』の方を参照しているのは間違いなさそう。

青山劇場というのは当時、他にはないような立派な舞台機構を備えた劇場で、先日のclubhouseでも、青山劇場の24機の小せりをこんなにフル稼働させて使いこなしていたのは少年隊くらいじゃないか、という話が出たのだけど、その劇場機構を活かせる作品を考えたときにこの映画『白鯨』が思い浮かぶというのは納得。

『白鯨』(1956年) 

この映画はパニック映画とは一線を画しながらも、迫力は満点。こういうCGを使わない映画のほうが、本物らしさはなくなっても真実らしさが増すように感じてしまう。PLAYZONEの「白鯨」は波を白い服を着た女性が表現していたのが妙に印象的。

 


Moby Dick (1956): Gregory Peck's best scene

 

ニッキ演じるエイハブ船長は、グレゴリー・ペックが演じる、むやみに男前なエイハブ船長が下敷きとなっているのは間違いないでしょう。SHOCKだけ見てると唐突に感じる最後の緊縛シーンも、この映画を見ると「なるほど」となります。

 

1991年の少年隊ファンクラブ会報(Q&A 40号)を入手できたので、ニッキの部分を貼っておくと…

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ということで、MASKの「ハムレット」も「白鯨」も劇中劇でありつつ、それぞれヒガシとニシキの深層心理を表す「夢」でもあると位置づけられているようです。

 

SHOCKには脚が不自由になったかっちゃんの方も、自分を鯨に重ねて見ているという設定があり、実際のメルヴィルの「白鯨」が何を「象徴」しているかと言ったようなことは、いっそうもうこの「SHOCK」という作品を楽しむという目的の場合、考えなくても良い話だとは思われるのだけど、何度か見ているうちにようやく被害者と加害者の紙一重性、自分が戦っている相手がけっきょく自分であるということ、など、簡単には解けないテーマがちゃんと設定されているように感じてきました。

 

狂言回し的な役を次々とこなすヒガシ。ニッキも二度のダイブがあって、大変な舞台だったと思うけれど、ヒガシもあっちこっち動き回ってて大変そう。かっちゃんは動けなくて大変そう。

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まあでもとにかく、ずっとかっちゃんがかわいそうで気の毒。

MASKの時はそこまで思わなかったのに、シゲという代役を立てられたことがブラックすぎる笑いになってて、ジャニーさん、エグい。

最後は夢オチではないものの、それに近いくらい魔法のように上手く収まり、また「少年隊」はこの3人じゃなくちゃ!!という再確認のこのシーンがあるので、すごくホッとするのだけれど。

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本編はいまのところyoutubeで全編見られます。

それにしてもふれこみの「3分に一度のショック」、あったかしら…?

 

 

【05】PLAYZONE '90 MASK

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Playzone '90「SHOW劇 MASK 仮面」

上演) 1990年7月7日〜7月29日(青山劇場)、

7(土)初日 18:15、 8(日)13:00/18:15、9(月)18:15、10(火)18:15、11(水)休演、12(木)18:15、13(金)18:15、14(土)14:00/18:15、15(日)13:00/17:00、16(月)休演、17(火)18:15、18(水)18:15、19(木)18:15、20(金)18:15、21(土)14:00/18:15、22(日)13:00/17:00、23(月)休演、24(火)14:00/18:15、25(水)14:00/18:15、26(木)14:00/18:15、27(金)14:00/18:15、28(土)14:00/18:15、29(日)13:00/千秋楽 17:00

8月11日〜19日(フェスティバルホール

11(土)初日 18:15、 12(日)13:00/17:00 、13(月)18:15、14(火)18:15(通算200回公演達成)、15(水)18:15、16(木)18:15、17(金)18:15、18(土)14:00/18:15、19(日)千秋楽 13:00

計42公演。

1991年10月28日(京都南座)開館記念公演→

1992年5月5日〜28日(日生劇場)松竹ミュージカルとして再演「SHOW劇'92 MASK」

 

 

〔第一幕〕

M1(1幕1景 バックステージ) 〈Opening Medley〉

        Baby Baby Baby(作詞:久和カノン、作曲:安田信二、編曲:岩崎文紀)

       〜Heaven (作詞:筧 和歌子、作曲:安田信二、編曲:寺田創一)

      〜See you again… !(作詞:森泉博行・小倉めぐみ、作曲・編曲:長岡成貢コーラス・アレンジ椎名和夫

M2(1幕1景 バックステージ)  See you again…!  (上述)

M5(2幕1景 N.Y.ダウンタウン 星も見えない夜(作詞:野田 薫、作曲:Leon Walker、編曲:石田勝範、コーラス・アレンジ:椎名和夫(錦織・中尾ミエ

M3(1幕3景 夢の中) 千年メドレー〉(東山)

  千年の夢(作詞:森 浩美、作曲:林田健司、編曲:新川 博)

     〜 Ever Dream(作詞:森 浩美、作曲:林田健司、編曲:新川 博)後に作曲者、林田健司のシングル「Heart of Gold」として別歌詞で1993年5月12日に発売。「ミラービール」CM曲

        〜All The World Is A Stage(サントラではタイトルが”She's a Woman”で、歌詞も変更になっている)(作詞:森 浩美、作曲:林田健司、編曲:新川 博)後に作曲者、林田健司のシングル「Jealousy In Love」として1992年4月21日に発売。「メナード化粧品」CM曲

 

〔第二幕〕

M6(2幕1景 N.Y.ダウンタウン 〈Let's go to Tokyo〉錦織)

  〜The Night in New York(作詞:森泉博行、作曲:ボブ佐久間)

  〜Hello Broad Way(作詞・編曲:Charles Strouse、ボブ佐久間、作曲:Charles Strouse)

  〜Tap(作曲:ボブ佐久間)

  〜Let's go to Tokyo(作詞・作曲:Charles Strouse、編曲:石田勝範、コーラス・アレンジ:椎名和夫

 ~Fight(作曲:ボブ佐久間)

 ~The Night in New York (上述)

Believe(作詞:山田ひろし、作曲・編曲:内藤慎也)(植草)

Desitny(作曲:ボブ佐久間)

M8(2幕3景 ホスピタル) Super Star(作詞:森泉博行・小倉めぐみ、作曲・編曲:長岡成貢、コーラス・アレンジ:椎名和夫(植草)

The Lady is A Tramp (作詞:?、作曲:Richard Rodgers)  Original:ミュージカルBabes in Armsより

M4(1幕4景 オン・ステージ)  失われたすべての昨日(作詞:戸沢暢美、作曲:林田健司、編曲:新川 博)(東山)

 

〔第三幕〕

M9(3幕6景 映像) Morning Train(作詞:西岡恭蔵、作曲:筒美京平、編曲:船山基紀

 〈カーテンコール〉

~The Night in New York (上述)

~Let's go to Tokyo(上述)

 

〔SHOW TIME〕

Funky Flushin'

ダイヤモンド・アイズ

ABC

What's your name?

君だけに

まいったネ 今夜

・M1〜9はサントラ収録曲順序。括弧書きの〜幕〜景は、サントラに記載の情報。サントラ発売は上演に先行しているので、上演時にいくつか変更あり。

・記載のない曲はサントラ未収録。

・サントラ収録、M10の「ダンスダンスダンス」には「3幕8景フィナーレ」の記載があるが、映像収録なし(92年のコンサート映像にあり)。

 

 

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[参照]SHOW劇'92 「MASK」

 

〔ACT-1〕

M-00 Overture(作曲・編曲:ボブ佐久間)

M-01 PUT ON A HAPPY FACE(日本語詞:森泉博行、作曲:Charles Strouse、編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)(ミュージカル「Bye Bye Badie」より)

M-02, 07, 08 LAST CURTAIN (作詞:森泉博行、作曲・編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)

M-03 乾杯—千秋楽へ KANPAI!ーTO DHIS MOMENT OF DELIGHT(作詞:森泉博行、作曲・編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)

M-04 仮面〜あの日 MASK—THAT DAY(作詞:森泉博行、作曲・編曲:ボブ佐久間)(錦織)

M-05 THE STARLESS NIGHT(作詞:野田 薫、作曲:Leon Walker、編曲:石田勝範中尾ミエ

M-06 仮面—宣告 白衣の男たち DEATH SENTENCE(作詞:森泉博行、作曲・編曲:ボブ佐久間)

M-09 WITHCHES' PARTY〜SLEEP TO THE DEATH(作詞:森泉博行、作曲・編曲:ボブ佐久間、振付:前田清実)(錦織+植草+魔女達)

M-10A 仮面−偽りの素顔 FACES OF FALSEHOOD(作曲・編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)(東山)

M-10B 仮面−マスクゲーム MASK GAME(REMIX:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)(東山)

M-10C 仮面−どうなってもいい MASK−DOH−NATTEMO−II(作詞:松井五郎、作曲・編曲:荒木真樹彦、振付:SEAN CHEESMAN)(東山+TOKIO

M-10D IT'S BAD (作詞:松木一起、作曲:久保田利伸、編曲:奈良部匠平、振付:SEAN CHEESMAN)(東山+TOKIO)*オリジナル:田原俊彦

M-12A 裏切りの仮面 (バッハ ロ短調 ミサ曲) (作曲:Johan Sebastian Bach)

 

〔ACT-2〕

M-13A 第二幕への前奏曲 PRELUDE TO ACT II (作曲・編曲:ボブ佐久間)

M-13B HELLO BROADWAY (作詞・編曲:ボブ佐久間、作曲:Charles Strouse、振付:George Russell)(錦織+MIKI)

M-13C ON THE 5TH AVENUE(作曲:Charles Strouse・ボブ佐久間、編曲:ボブ佐久間、振付:George Russell)

M-13D LET'S GO TO TOKYO(作詞・作曲:Charles Strouse、編曲:ボブ佐久間、振付:George Russell)(錦織+MIKI)

M-13E FIGHT! (作曲・編曲:ボブ佐久間、振付:George Russell)

M-13F NIGHT IN NEWYORK (作詞:森泉博行、作曲:Charles Strouse・ボブ佐久間、編曲:ボブ佐久間)(錦織)

M-14 DEAR MY FRIEND(作詞:森泉博行、作曲・編曲:ボブ佐久間) 

M-15, 17, 22  LET'S GO TO TOKYO作曲:Charles Strouse、編曲:ボブ佐久間)

M-16 DESTINY(作曲・編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)(東山+錦織)

M-18 SUPER STAR(作詞:小倉めぐみ、作曲・編曲:長岡成貢、振付:名倉加代子)(植草)

M-19, 26, 27 仮面舞踏会 MASQUERADE (作曲:筒美京平、編曲:石田勝範

M-20 LET'S GO TO TOKYO(作詞・作曲:Charles Strouse、編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)(錦織+MIKI)

M-21 DESTINY II(作曲:ボブ佐久間)

M-23 MY FAVORITE BLUES(作詞:森泉博行、作曲・編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)(錦織+中尾ミエ

M-24 失われた全ての昨日 ALL THE YESTERDAYS THAT ARE LOST(作詞:戸沢暢美、作曲:林田健司、編曲:新川 博、振付:名倉加代子)(東山)

M-25 死への招待 INVITATION TO THE DEATH(作曲・編曲:ボブ佐久間)

M-28A PUT ON A HAPPY FACE(日本語詞:森泉博行・小倉めぐみ、作曲:Charles Strouse、編曲:小堀ひとみ、振付:名倉加代子)

M-28B PUT ON A HAPPY FACE(作曲:Charles Strouse、編曲:小堀ひとみ) 

M-28C PUT ON A HAPPY FACE〜LET'S GO TO TOKYO(作曲:Charles Strouse、編曲:ボブ佐久間、振付:名倉加代子)

M-28D FINALE (振付:名倉加代子)

M-28E WE'LL BE TOGETHER(作詞:小倉めぐみ、作曲:J. Carbone、編曲:新川 博)

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STORY)

第一幕
「少年隊」のミュージカル千秋楽の後、楽屋でみんなが労いあっていると、メンバーの「ニシキ」が「しばらく一人でNYに行ってくる」と告げる。突然のことに驚き、憤る「ヒガシ」と「ウエクサ」。マネージャーのミエさんはニシキが何かを隠していることに気付きながら話を合わせてくれる。実はウエクサが本人も知らない重い病気を煩っていることをニシキだけが知っており、ウエクサを休ませるため、ニシキは「裏切り者」の役を演じていた。
 
ニシキの勝手な振る舞いに納得いかないヒガシとウエクサは、酒を煽る。酔いつぶれたウエクサの見た不思議な夢にはニシキが現れる。 
ニシキがNYへ立った後、ヒガシは蜷川幸雄の舞台に出演する。そのバックダンサーの一人の顔がニシキに見えて驚いていると、本物の陽気なウエクサが現れ、一緒に「ハムレット」の一場面を演じる。舞台でハムレットの父の亡霊が仮面をとると、そこにはニシキの顔が。今度はウエクサも驚き、「裏切り者には死を」という台詞の念が乗り移ったウエクサは、ニシキの胸を剣で刺す。
 
第二幕
NY、ブロードウェイの舞台に立つニシキ。「ウェスト・サイド・ストーリー」の一場面のようなシーンで、ニシキは相手役の顔がヒガシに見えてしまう。彼が楽屋に戻ると、本物のヒガシが現れる。彼もウエクサの病気のことを知り、もう一度3人で舞台に立ちたいというウエクサの願いを叶えるため、ニシキを説得に来たのだった。しかしニシキはその提案を断る。
舞台が終わった後、ニシキは掃除のオバサンと古き良きアメリカ文化について語り合い、NYで舞台人として一人で生きることを心に決める。
 
ヒガシは自分一人でも「少年隊」としてミュージカルを行うべく、練習に打ち込む。
その頃、ウエクサも自分がいつ死んでもおかしくない状態であることを知り、夢の中で自らの墓を掘り、死にたくない、と叫ぶ。
しかしついに帰らぬ人となるウエクサ…
 
第三幕
朝。目覚まし時計が鳴り響き、ヒガシが目を覚ます。
隣のベッドにはウエクサが寝ており、NYに行ったはずのニシキは浴室から出てくる。
3人は舞台出演のため、青山劇場へ急ぐ。 
 
 

映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'90 Musical Again』(1990年9月12日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 2時間20分

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:2時間20分

音楽作品)

CD『少年隊ミュージカル PLAYZONE'90 SHOW劇 MASK 仮面』(1990年6月30日)

 

キャスト)

少年隊: 錦織一清

     東山紀之

     植草克秀

忍  者:  古川栄司

     高木延秀

     正木慎也

     遠藤直人

     志賀泰伸

     柳沢 超

女性アンサンブル: 平井奈津子/相場奏子/長田マキ/ 内山奈緒美 /若森円

男性アンサンブル: 蒲田哲士/浜 幸一郎/新藤明夫/松原重宏/山上賢治/佐々木成生

名倉スタジオ:小野恵子/岩下佳代/川原あけ未/花井利佳子/立川明美/岡島麻美子/野田由香/田中玲子

 

中尾ミエ

 

 

スタッフ)

作・構成・演出:ジャニー喜多川

劇中劇、ハムレット演:蜷川幸雄

音楽:チャールズ・ストラウス

 

脚本:森泉博行

振付:名倉加代子

   トニー・ティー/ブライアント・ボールドウィン/ボビー吉野

音楽:ボブ佐久間/石田勝範

衣装:北川和子

美術: 横山雅収

音響:今村太志 

照明:塚本 悟

舞台監督:長野信吾

 

製作:大和 剛

企画:安倍 寧

協力:こどもの城 青山劇場・東京、フェスティバルホール・大阪

 

 

_____________________

5年目のPlayzoneはジャニーさん作!!後輩の光GENJIに売り上げ的には負けていたとしても、順調に個々のキャリアを広げ、どんどん実力を付けてきた3人にこんな物語をやらせたって、ジャニーさん、どういうつもりだったんだろう?大きな変化を越えて、2021年にこれを映像で見る我々の気持ちは予想してましたか?

まあ、でも舞台は生モノ。一度も少年隊の舞台を見たことがないまま、映像資料だけでPlayzoneを知ろうとする、という大きな間違いとともに開始したこのBlogのことをジャニーさんがどう思うかは分からないけれど、いつだって「こんな未来、予想外さ」だ。

 

89年の『Again』から90年の『MASK』の間に世の中大きく動き、「ザ・ベストテン」(1989.9.28)と「歌のトップテン」(1990.3.26)が終了し、さらに「夜のヒットスタジオ」(1990.10.3)も終了。少年隊が世間に認知されていた活動の主舞台が相次いで消えていった中、少年隊がこの頃残してくれた映像はどれも本当に素晴らしい。時代の変化が恨めしくてたまらないし、このせつなさも含めて、1989年〜1990年の少年隊がとにかく好き過ぎて、なかなかこの先のものを見られていません。 

 

『MASK』は音楽をチャールズ・ストラウスが数曲書き下ろしている。ミュージカル好きにとっては「あの!」チャールズ・ストラウス。92年の再演時には過去の自作「Put on a happy face」(映画『ジョーカー』でも有名になったフレーズ)も使っている。この曲がその後のジャニーズの定番曲になっている、ということは、谷田半休さんのclubhouseのルームイベントで勉強させていただきました! 

というのも、『MASK』、および自作『SHOCK』はこの後、ジャニーズ舞台の基礎になっていったようなのですが、私、これまで完全にジャニーズに興味なく生きてきたため、少年隊以外のこと、まったく知らない!(そしておそらく今後も知ろうとしない予感が大きい)ので、この「ささ」さんのブログを置いておきます。「ささ」さん、データ系ジャニオタの鑑過ぎる……

 

【要参照】

Playzone '90「MASK」感想→

2013年「ジャニーズワールド」の演出について→

千年メドレーを保存する会「導入編」(「She’s a Woman」と「ALL THE WORLD IS A STAGE」の違いについても解説)

千年メドレーを保存する会「歴史編」→

 

 

と、基本情報データベースのブログのつもりですが、どうしても言及しておきたいことが多くなってしまう本作、『MASK』。

 

オープニングは前作、あの素晴らし過ぎる『Again』のショーから大階段の部分を衣装ごと再現。「Baby Baby Baby」から新しく加わった「Heaven」への流れ、すでに最高では?

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(何度目かのお断り:本ブログは基本的には私の適当なイラストでお送りしています)

 

そしてジャニーズ史に最初に登場した「千年メドレー」。
最後にバックダンサーにニッキとかっちゃんが混ざっていたことが発覚するので、え!?居たの??と、巻き戻してもう一度見ることになります。

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この『MASK』になぜ『ハムレット』が挿入されているのだろう?と考えていたら、ヒガシが蜷川さん演出の『ハムレット』を見て、ぜひ自分もやりたいと言ったというのをどこかで読んで、そんな(勝手な)!!と苦笑したけれど、もちろんそれだけの理由で唐突に入れられたのではないだろうし、たしかにこの世は、みんな誰かを演じている、という「世界劇場」といったイメージと「眠り」の比喩など、作品全体に絡んでいないわけではない。

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ただ、「MASK・仮面」というモチーフに関しては、前述のClubhouseで「能」をキーワードに出していただき、そちらの方が完全にシェイクスピアよりピンときたので、世阿弥、読みます!!
そしてそもそも彼らのデビュー曲は「仮面舞踏会」。
この一言ですでに少年隊の総てを言い表している。

 

 

かっちゃんのブランコ心象風景?は、黒澤映画「生きる」のオマージュでしょう。

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このかっちゃんが何度か繰り返す「赤ん坊が生まれると〈おめでとう〉、人が死ぬと〈お疲れ様〉」というセリフのことをずっと考えているけれど、まだしっくりはきていない。〈おめでとう〉も〈お疲れ様〉も、他の人にかける言葉。自分自身の生や死に対して言うものではない。それまで他人事だった生死について、自分の死を目前にして考えてみたとき、こんなセリフでは片付けられないものだという受け入れがたさ、戸惑い?

一方NYで生きて行くことを決意したニッキは「人間、最後は一人」という言葉を噛みしめるも、ミエさんの「チームワーク」という言葉に反応してしまい、3人で居た頃への想いを募らせてしまうので、こことの対比なんだろうか…

 

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最終的に「夢オチ」なのだけれど、これホント、ニッキとかっちゃんの退所を知ってから見ると、泣き笑いになってしまう。
そしてその後の映像部分はみんな可愛すぎる!!!

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そしてカーテンコール。
作品のあれこれに頭を抱えても、最終、ここで圧倒される。
本編で一人でも「少年隊」をやっていくと決めたヒガシが、
3人は相変わらず一緒だと知って踊って喜んでいたヒガシが、
誇らしげな顔でこう言うのだから。

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泣きそうな目のかっちゃんと、大きな笑顔のニッキ。

私たちは、またこの幕があがって、三人が並び、
ヒガシがこう宣言してくれることを、毎日泣きそうな気持ちで夢みてる。 

 

 

Youtubeでは今のところ幾つかのシーンがアップされています。

 

【04】PLAYZONE '89 AGAIN

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Playzone '89「Musical Again」

上演) 1989年7月6日〜7月30日(青山劇場)、8月3日〜7日(名古屋厚生年金会館)8月13日〜19日(フェスティバルホール)計53公演。

詳細)青山劇場)7月6日(木)初日18:15、7(金)18:15、8(土)14:00、18:15、9(日)12:00、17:00、10(月)18:15、11(火)18:15、13(木)18:15、14(金)18:15、15(土)14:00、18:15、16(日)12:00、17:00、17(月)18:15、18(火)18:15、19(水)18:15、20(木)18:15、21(金)14:00、18:15、22(土)14:00、18:15、23(日)12:00、17:00、25(火)14:00、18:15、26(水)14:00、18:15、27(木)14:00、18:15、28(金)14:00、18:15、29(土)14:00、18:15、30(日)12:00千秋楽

名古屋厚生年金会館)8月3日(木)18:15、4(金)14:00、18:15、5(土)14:00、18:15、6(日)12:00、17:00、7(月)14:00、18:15

大阪フェスティバルホール)8月13日(日)17:00、14(月)18:15、15(火)18:15、16(水)14:00、18:15、17(木)18:15、18(金)18:15、19(土)14:00、18:15

 

テーマ曲)「まいったネ 今夜」(1989年6月19日発売)

 

 

〔第一幕〕

ケンのHard Rock  (作詞:花房 徹、作曲・編曲:石田勝範唄:植草 

Oh My God!(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範 唄:植草

M6: 君は不思議 (作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:錦織

M7: ダーティーヒーロー(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範

唄:東山

M9: Let's Fight(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:錦織・東山

M8: 恋はいつも(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:植草

M5: 独り祭りの夜に(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:植草 

〔第二幕〕

Don't Cry Baby(作詞:花房 徹、作曲・編曲:石田勝範唄:マミー

M10: Season(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範) 

ゴスペルソング(作詞:花房 徹、作曲・編曲:石田勝範唄:マミー

M1、M11: まいったネ 今夜(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範

 

〔Show Time〕

Dream Girls(作詞:Tom Eyen、作曲:Henry Krieger)(ミュージカル「Dreamgirls」より

M2: My Dear Mrs. Las Vegas(作詞:戸沢暢美、作曲:中崎英也、編曲:鈴木宏昌  唄:錦織

19 Times  (作詞:植草克秀、作曲:佐藤宣彦、編曲:斉藤英夫唄:植草

M3: キッチン (作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範 唄:東山

サクセス・ストリート

踊り子(original: フォーリーブス

ブルドッグ(original: フォーリーブス

サマならサンバ

あなたに今 Good-bye

あいつとララバイ

仮面舞踏会

One Step Beyond

どーしようもない (original: 田原俊彦唄:東山

Vehicle(original: The Ides Of March)

Don't let me be misunderstood(悲しき願い)(original: Nina Simone, Santa Esmeralda 他)唄:錦織

I will survive(恋のサバイバル)(original: Gloria Gaynor )

Hold on I'm coming(original: Sam and Dave)

M4: Baby Baby Baby(作詞:久和カノン、作曲:安田信二、編曲:岩崎文紀)

Holiday 唄:中村繁之

 

〔第三幕〕

M12:お探しのパラダイス (作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間)

まいったネ今夜(カーテンコールバージョン)

M1〜12はサントラ収録曲順序。記載のない曲はサントラ未収録。

 

 STORY)

ライブハウスでライブ中に意識を失ったケンは、気がつくとたくさんロウソクが灯った知らない場所に。行き交う天使たちに尋ね、ケンは自分が手違いで死んでしまったことを知らされる。しかし「手違い」ということで、「GOD」から「アゲイン・システム」を適応するよう命令が下り、ケンは女の子の身体で下界に戻る。このシステムのルールは、ケンが出会った人間たちの悩みを取り除き、生きる意味を見いだす手伝いをすれば、永遠の命が授けられ、それができなければ天国に戻らされる、というもの。

ケンは、女の子としてダウンタウンの片隅にあるレストラン、マミーズカフェを訪れる。店主のマミーは、たくさんの孤児たちを世話していた。リーダー格のジョーにケンが声をかけたところに、ケンが姿を借りている女の子に惚れたというリュウが現れる。リュウはこの町の権力者、Mr.フォックスの息子で、金持ちの息子達をグループとして率いており、ジョーたちとは対立していた。

一方、ケンは身体を借りている女の子の入院先で彼女と語り合ううちに、彼女の「生きる気力」を取り戻させることに成功し、「アゲイン・システム」によって、自身の身体を取り戻す。ジョーやリュウのことが気になったケンが、再度マミーズカフェを訪れると、店は周辺一帯の再開発を目指すMr.フォックスによって、土地を奪われようとしていた。

父親の横暴なやり方に反感を持っていたリュウは、マミーズカフェの土地の権利書を父の金庫から盗み出す。一方、マミーズカフェの少年達もこの権利書を探そうとして屋敷に忍びこんだ。そこで大乱闘が起こり、成り行きでリュウ、ジョー、ケンは1台の車で逃走する。逃避行の中で3人には奇妙な友情が芽生えていく。

店の立ち退き期限の日、息子の気持ちを理解したMr.フォックスは、マミーズカフェの立ち退きを断念したことを告げる。みんなはお祝いにコンサートを開くことに。しかしそのとき、リュウ、ジョー、ケンの乗った車が事故に遭い…

 

 

映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'89 Musical Again』(1989年9月21日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 141分

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:139分

音楽作品)

LP/CD『少年隊ミュージカル PLAYZONE'89 Again』(1989年9月21日)

 

 

キャスト)

リュウ錦織一清

ジョー:東山紀之

ケン:植草克秀

ヒロ:中村繁之

レン/大天使:柳沢超

ヒデ/大天使:遠藤直人

タカ/大天使:正木慎也

シュン/大天使:高木延秀

ユウ/大天使:志賀泰伸

ヒデ(Wキャスト):古川栄司 (以上、少年忍者)

 

 

Mr.フォックス:安田 伸

マミー:角田淑子

大天使/用心棒:桝川讓治

大天使長:小林アトム

 

カズ/バンドメンバー:畠山和真

マツ/バンドメンバー:飯沼義仁

コウ/バンドメンバー:佐々木辰寿

ヒコ/バンドメンバー:坂根達也

 

以下、こちらからの引用。

中村繁之(第2部の「THE SHOW」にのみ出演し、バックドラムを担当)

少年忍者:柳沢 超/正木慎也/高木延秀遠藤直人志賀泰伸中村亘利(第2部の「THE SHOW」にのみ出演)

GUEST)

SMAP:中居正広/木村拓哉稲垣吾郎/森 且行/草彅剛/香取慎吾

ジャニーズJr. :東 昌孝 (ベースギター)/城島 茂 (ギター。大阪公演のみ。舞台初出演作)他(第2部の「THE SHOW」に演奏で参加)

 

 

スタッフ)

企画)安倍 寧

原作)平野美枝(現:杉山美枝)

演出)花房 徹(前作『Capriccio』では執事役で出演)

音楽)石田勝範

作曲)宮下 智

作詞)宮下 智、平野美枝

作曲)宮下 智

振付)名倉加代子、ボビー吉野

美術)斉木信太郎

照明)勝柴次郎

音響)松木哲志

衣装)森本美津子

大道具製作)(株)金井大道具

照明操作)ステージ・ファクトリー

音響操作)サウンドクラフト

特殊小道具)ワールド自動車

舞台監督)岡林真央、杉山祥弘

制作)山田 修、大和 剛、小滝祥平

 

監修)ジャニー喜多川

 

 

_____________________

4年目のPlayzone。前作に続き、かっちゃんがメインキャラクターとなって、ニッキとヒガシが対立する構図。全体的に1950年代〜60年代のファッションを取り入れたイメージで、当時アメリカで人気のあったフォルクスワーゲンの「カルマンギア」も登場。ジョーたちとリュウたちの対立からは、『ウェストサイドストーリー』がすぐに連想される。

 

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この作品は先にYoutubeで見ていて、ストーリー部分はかったるいというか、繋がりや展開もよくわかんないな、と思っていたのですが、今回自分で心情を補いながら上記のように書いてみたら、ようやく何を目指してたのかは分かりました。

振り返りトークではかっちゃんが、「Again」は台本がすごく変わったって話をしていたし、最近入手した、WSS時のインタビューで、ニッキがかつてストーリーを重視しようとしてジャニーさんと対立したってエピソードを語っていたので、優先順位が下になったのでしょう、筋の整合性は。

でもOK。だってもう「Again」、何はともあれ、と〜〜〜〜〜にかく、ニッキが美人。

「89年ニッキ」は、錦織一清史において、ただもう神々しいほどの美しさのピークだと断言したい!

 

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情けないキャラだけど。

 

そして、ストーリーの間に挟まれたSHOWの部分こそが本作のメイン!むしろ本編より凝ってる。

冒頭、宝塚ばりの輝く大階段の上から降りてくる3人が歌う「Dream Girls」。ソロ部分はニッキ。そして二人が捌けた後、ニッキは白いスカーフを解き、階段を上って振り向き、歌い出す。

このときのニッキの無味無臭、無色透明感が恐ろしいほど!

郷ひろみやトシちゃんならどうにもあぶり出てくるであろう個性、雑味が一切なくて、ただただ、甘くうっとりした時間を完璧に演じきっていて、笑っちゃうほど完敗。どんなに甘いケーキもここまで甘くはできない。

そんなニッキを引き立てる階段の上やサイドに居る演奏者たちもただの「振付」で動いてるだけ。本気で「作ってる」感じに負けました…

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その後、ジャニーズ少年隊時代に歌っていたフォーリーブスや、当時のオリジナル曲が続き、ニッキが作った「ヴィークルメドレー」へ。これはおそらくこの年の5月に初お披露目され、この後、後輩たちにも受け継がれていく、最高にかっこいいメドレー。その後、シメはあの「Baby Baby Baby」!完璧過ぎる。

本編ラストの宮下智さん作曲「お探しのパラダイス」がまたホントに良い。

Playzoneのサントラだけでなく、少年隊の全アルバムの中でこの『Again』のサントラが一番好き!!!

 

Youtubeでは今のところ全編見られます。

【03】PLAYZONE '88 CAPRICCIO

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Playzone '88「CAPRICCIO 天使と悪魔の狂想曲」

上演) 1988年7月4日〜7月31日(青山劇場)計39公演、8月23日〜31日(フェスティバルホール)計12公演(Playzone通算100公演達成)

テーマ曲)「What's your name?」(1988年7月8日発売)

 

 

〔第一幕〕

M1: Prelude

銀座にて

M2: 天使か悪魔か (作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間)唄:植草

ただの猫

M3: やったるぜ!(作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間)

M4: 名探偵のブルース(作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間) 唄:植草

M5: Thema from Capriccio (What's your name?)

〔第二幕〕

大金持ちの唄

M6: 愛の園の恋人たち(作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間) 唄:東山

M7: デビル・イン・ユア・ハート(作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間)唄:錦織

仮装舞踏会

M8: チャンス(作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間)唄:植草

誰だ!?

ジュリアンのレクイエム

M9: パーティーが終わっても(作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間)

M10: Finale

〔SHOW TIME〕

What's your name?

レイニー・エクスプレス

君だけに

The Way You Make Me Feel (Michael Jackson) 唄:東山

Never My Love 唄:錦織、ピアノ:植草

Proud Mary(CCR

メドレー What's your name?

ダイヤモンド・アイズ

STRIPE BLUE

バラードのように眠れ

デカメロン伝説

仮面舞踏会

ABC

What's your name?

M1〜10はサントラ収録曲順序。記載のない曲はサントラ未収録。

 

STORY)

私立探偵・明智小六の助手である小南笑平は、ある日、不思議な夢から目を覚ますと、銀座の真ん中に倒れていた。仕事へ急ごうとする彼に、辻占い師が声をかけてくる。「近いうち、君の体に悪魔が住みつく」と。そうなっても「天使」に導かれるようになるという薬を売りつけられた笑平は、それを一気に飲み干す。占い師はもう一つ「美しい女の子と恋に落ちる」ことを予言して消える。

そこへさっそく現れたのが笑平の「影」であるところの悪魔と、「良心」であるところの天使。彼らの存在を信じ切れないまま、一同は笑平の務める探偵事務所へ。天使と悪魔の姿は笑平にしか見えていない。ちょうど、事務所には久しぶりの依頼人があらわれる。麻生琴美と名乗る夫人は、「ゆうこ」を探して欲しいと依頼。一同、美女を期待するも、ゆうこちゃんは「ただの猫」と判明。探偵としての本領が発揮できないことに笑平ががっかりしていると、次の依頼人が現れる。今度は財前パールの執事、西都左衛門。財前家に怪盗ミケシュから時価7億円のダイヤ、ブルースターを盗むという予告状が届いたことを相談しにやってきたのだった。この大きな依頼を任され、張り切る笑平。

予告された財前夫妻の結婚記念パーティーの会場を訪れた笑平は、財前家の令嬢ジュリアンと出会い、恋に落ちる。そんな笑平に、悪魔はこっそりとミケシュよりさきにブルースターを盗み、明智に責任をとらせるよう、そそのかす。しかしそうこうしている間に、すでにミケシュが現れ、ブルースターを盗んで逃走。両親の大事な宝石を取り返そうと追いかけたジュリアンは、不運にも事故で亡くなってしまう。

笑平は悲しみにくれながらもミケシュの正体が明智であるという推理を披露し…

 

 

映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'88 カプリッチョ〜天使と悪魔の狂想曲』(1988年8月21日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 1時間50分

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:1時間50分

音楽作品)

LP/CD『PLAYZONE'88 カプリッチョ〜天使と悪魔の狂想曲』(1988年6月10日)

 

 

キャスト)

小南笑平:植草克秀

天使:東山紀之

悪魔:錦織一清

明智小六:近藤洋介

財前金四郎:ベンガル

田目警部:金子研三

占い師:中村方隆

グレート石田:福林一臣

執事、西都左衛門:花房 徹(次作『Again』では演出を担当)

ジュリアン:児玉陽子

勝力:松居一代

麻生琴美:亀淵友香(友情出演)

 

ダンサーズ:北尾昌久/井上仁司/高橋哲也/鴨田隆紀/永井伸英/山家ハマン/畠山和真/久保 優/今村奈緒美/鵜飼貴子/森以鶴美/丘乃遊莉/山中由起/畑 玲子/坂本文代/保延さをり

 

 

 

 

スタッフ)

企画)安倍 寧

原案)田宮十二

脚本、演出)加藤 直

作詞、作曲)宮下 智

音楽)ボブ佐久間

振付)名倉加代子

照明)沢田祐二

美術)三宅景子

衣装)合田瀧秀

音響)松木哲志

演出補) 高橋 亨

舞台監督)岡林真央

協力)こどもの城、青山劇場・大阪フェスティバルホール

 

 

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3年目のPlayzoneは、初めて三人それぞれ立場の異なる役に挑戦。主演はかっちゃん。

また、初めてサントラが公演期間より前に発売され(6月10日)、観客は事前に曲を予習できた。サントラ5曲目の「Theme from カプリッチョ」では「What's your name?」(7月8日発売)のメロディーが先行して登場していた。

個人的にはこの作品はすごく好きで、乱歩的な設定もワクワクするし、夢の中が舞台上、枠になってクラシックバレエのステージのように出てくるところも可愛いし、美術や衣装がとてもおしゃれ。アールデコや20世紀初頭のモダニズムの雰囲気がある。元ネタ、突き止めたい。

 

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銀座の風景。
あと笑平の寝室もめちゃ可愛い。

 

そして何よりも宮下智さんの音楽が楽しい!
最後に歌われる「パーティーが終わっても」は、あの素晴らしき「90年春コン」の最後に、あのねのねの「パーティーは終わったよ」を歌って幕が下りた後、最初のアンコールで歌われて、ものすごく盛り上がる。「パーティ」は少年隊のキーワード(Princeも「Life is a party」って何度も言ってたけど)!

 

「怪盗ミケシュ」という名前から、私はすぐにヨゼフ・ラダの童話「黒ねこミケシュのぼうけん」を思い出したけれど、赤川次郎の「三毛猫ホームズ」の方が元ネタかな…

 

とりあえず「かっちゃん」を「ニッキ」と「ヒガシ」が取り合ってる(揉めている)という設定が最高。この構図、安心して楽しめる(入れ替え不可)。

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(念のため再度の注・当ブログは私の適当なイラストでお届けします)

 

ストーリーもこれまでで一番筋が通っている(オチはたいへん唐突だけど)。

そしてその物語の背後でニッキがしつこくボケ倒しているのが本当にかわいい。

 

恋を鯉で表現中。 

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1997年の対談でニッキが噴水に脚を踏み外したのは、わざとだったのでは?とかっちゃんが推測している(スタジオトーク)けれど、この失敗?すら一番の魅力に変わる、自由で遊びの多い本作。見るほどに愛おしい!

 

本編は笑平(かっちゃん)のソロが多いからか、ショータイムはニッキとヒガシのソロのみ。かっちゃんはニッキのソロ(ジャニーズが全米デビューしそびれた曰く付きの曲)のバックでピアノで登場。

 

パンフレットはテキスト情報はないけれど、写真は最高!!!!

水に濡れた3人それぞれのどアップ写真は、各自の歴代ベストショットと言っても過言ではないのでは?ニッキのまつげの無数の雫は、ダイヤモンドの輝きどころじゃないとんでもないことに。

 

Youtubeでは今のところ、本編は部分だけ。Showtimeは全部見られます。

 

【02】PLAYZONE '87 TIME・19

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Playzone '87「MUSICAL TIME・19」

上演) 1987年7月3日〜26日(青山劇場)、 計30公演

テーマ曲)「君だけに」(1987年6月24日発売)

 

M1: Overture(作曲・編曲:宮川 泰)

M2: 1998 〜星の彼方へ〜NINETEEN NINETY-EIGHT (作詞:康 珍化、作曲:松下 誠、編曲:宮川 泰)

M3: SWEET DREAMER スフィンクスを掘りながら(作詞:田口 俊、作曲・編曲:宮川 泰)

”タイトル不明” 唄:メトロポリス・ポリスたち

M4: 禁止・禁止・禁止 GA GA GA(作詞:川田 多摩喜、作曲:羽田一郎、編曲:清水信之

M5: 出発(作曲・編曲:宮川 泰)

星のシンフォニー(作詞:加藤 直、補作詞:田口 俊、作曲・編曲:宮川 泰)

君だけに(作詞:康 珍化、作曲:筒美京平、編曲:馬飼野康二

美は永遠(夜の女王)(作詞:加藤 直、補作詞:川田 多摩喜、作曲・編曲:宮川 泰)

M6: ガリバー登場(作曲・編曲:宮川 泰)

M7: こわがらないで、天使 DON'T BE AFRAID, MY ANGEL(作詞:康 珍化、作曲:JOEY CARBONE/ RICHIE ZITO、編曲:新川 博)

永遠のささやき(作詞:加藤 直、補作詞:川田 多摩喜、作曲・編曲:宮川 泰)

M8: ONCE MORE DREAM いつかきっと(作詞:加藤 直、補作詞:川田 多摩喜、作曲・編曲:宮川 泰)

M9: フィナーレ(作曲・編曲:宮川 泰)

M10: グッバイ・カウント・ダウン GOOD-BYE COUNT DOWN(作詞:康 珍化、作曲:都志見 隆、編曲:松下 誠)

M1〜10はサントラ収録曲順序。記載のない曲はサントラ未収録。

「美は永遠(夜の女王)」と「永遠のささやき」はパンフレットに歌詞の記載もあるが、映像作品では確認できず。

 

 【参照】2nd Album『TIME-19』

青字が上記サントラと共通曲。

 

1. 1998 〜星の彼方へ〜NINETEEN NINETY-EIGHT (作詞:康 珍化、作曲・編曲:松下 誠)

* サントラ盤とは編曲違い。

2.   こわがらないで、天使 DON'T BE AFRAID, MY ANGEL(作詞:康 珍化、作曲:JOEY CARBONE、編曲:新川 博)

* サントラ盤とトラックは同じ。違いはパート振り分け。

サントラ盤は「1番Aメロ:植草、錦織」「サビ:3人」「2番Aメロ:錦織、植草」「サビ:3人」「3番Aメロ:東山」「サビ:3人」、アルバム盤はAメロは1〜3番まですべて東山、サビは3人。

3.  ハロー!HALLO!(作詞:許 瑛子/康 珍化、作曲:西木栄二、編曲:大谷和夫

4.  ヘルプ・ミー HELP ME(作詞:康 珍化、作曲:Joey Carbone、編曲:新川 博)

5.  君がいない I'M ALONE(作詞:戸沢暢美、作曲:和泉常寛、編曲:戸塚 修)

6.  ストレンジャーGo To Theストリート  STRANGER GO TO THE STREET 

(作詞:康 珍化、作曲:都志見 隆、編曲:松下 誠)

7.  ロングタイム・ロマンス  LONG TIME ROMANCE(作詞:康 珍化、作曲:羽田一郎、編曲:松下 誠)

8.  君を旅して知っている WE ARE IN THE TIMEHOLE(作詞:康 珍化、作曲:羽田一郎、編曲:清水信之

9.  ガ・ガ・ガ  GA GA GA(作詞:康 珍化、作曲:羽田一郎、編曲:清水信之

* サントラ盤とトラックは同じ。歌詞は別。

10.  君だけに Instrumental(作曲:筒美京平、編曲:松下 誠)

11.  グッバイ・カウント・ダウン GOOD-BYE COUNT DOWN(作詞:康 珍化、作曲:都志見 隆、編曲:松下 誠)

* サントラ盤とトラックは同じでボーカル違い。会場での録音?

 

 

STORY)

近未来。大都市の郊外にある「アウトランド」と呼ばれるエリアで、3人の若者、ツヨシ、カズキ、ジンイチが「退屈」している。ここではあらゆる楽しみが「禁止」されているのだ。この世界を取り仕切るのは「メトロポリス・ポリス」と呼ばれる女性たち。「労働と休息以外に時間を使ってはならない」という規則に違反したとして、即座に死刑を言い渡された彼らは、苦し紛れの提案をする。それは、この食糧難の世界を救うため、3人で最新の「モーター・タイム・マシン2001」に乗って過去へ向かい、恐竜を連れて帰ってきて食料として繁殖させる、というアイデア。これが聞き入れられ、さっそく時間旅行へ。

しかし3人がたどり着いた場所は、恐竜のいない時代だった。「夜の女王」が世界を支配しており、人々を捕らえ、不死ではあるものの命令に従順な「エターナルス」という人造人間に変えていっていた。3人は、女王が「顔が欲しい」という理由で捕まえようと追い回している美しい少女アリスと恐竜ガリバーに出会う…

 

映像作品)

VHS『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW』(1987年7月17日)収録時間: 31分

VHS『PLAYZONE'87 MUSICAL TIME-19』(1987年9月7日/1997年11月22日に廉価版再発)収録時間:1時間40分

LD『PLAYZONE'87 TIME-19』(1987年)収録時間:120分(『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW』の映像も収録)

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:1時間29分

 

音楽作品)

LP『PLAYZONE'87 TIME-19 ミュージカル・抜粋』(1987年10月28日)

CDは1991年6月17日に発売

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キャスト)

ツヨシ:東山紀之

カズキ:錦織一清

ジンイチ:植草克秀

女のポリス 隊長/夜の女王:岡崎友紀(二役)

女のポリス 副隊長/サロメ松下由樹(二役)

女のポリス1:大和千賀子

女のポリス2:河野恵理

女のポリス3:池 令子

女のポリス4:安藤真紗美

女のポリス5:見米詠子

女のポリス6:高杉みどり

アリス・デ・アリス:小沢なつきダブルキャスト:麻井智恵子)

老人の長:ぼんちおさむ

ボンサイクロペジア:瀬河寛司

老人 カガク:森田康二

老人 テツガク:久保 優

老人 バケガク:古賀 豊

老人 スウガク:平尾良樹

老人 シンリガク:美濃良光

老人 シガク:畠山和真

老人 テンモンガク:神崎 剛

不老不死の人造少年たち/エターナルスたち:柳沢超高木延秀志賀泰伸、正木慎也、遠藤直人中村亘利(以上、少年忍者)、江端郁巳、江端郁世(以上、ジャニーズ・ジュニア)

 

ガリバー:恐竜

 

スタッフ)

企画)安倍 寧

構成・演出・振付)山田 卓

構成・脚本)加藤 直

音楽)宮川 泰

照明)沢田祐二

美術)倉本政典

音響)松木哲志

衣装)任田幾英

振付補)園岡新太郎、ボビー吉野

演出補)梶賀千鶴子

音楽製作)オフィス  ポップス ヴィル/木村雄二

音楽協力)ジャニーズ出版/ワーナー・パイオニア

照明)ゼネラル スタッフ/ 川島久路、乳原一美

レーザー)スタジオ レイ / 分部日出男 

音響)サウンド クラフト/今村太志、庄司雄一郎 

大道具)俳優座/ 石元俊二

小道具)ゼネラル スタッフ/新井進

ガリバー製作)渡辺工房 / 渡辺数憲

特殊メイク) スタジオAD / 山田操

特殊効果)酸京クラウド / 小峰邦夫、板口利幸

衣装製作)大谷衣装 /大谷京三

舞台監督)岡林真央

舞台進行)クリエイト大阪/ 戸田利男、野口英明、奥村欽司、松本裕和、山田英治

プロデューサー)大和 剛、山田 修

プロデューサー補)宮崎幸正

制作)ヤングコミュニケーション

制作協力)ジャニーズ事務所、スペースコア、キョードー東京、こどもの城、青山劇場

 

監修)ジャニー喜多川

 

 

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二年目のPlayzoneは、同時期に公開された主演映画『19 ナインティーン』と連動。映画の方のパンフレットに1986年の8月に準備が始まったと書かれており、映画制作が先行していたと予想されるのですが、前年のプレゾン後、少年隊の1年間の主な活動をまとめると…

 

1986年9月1日  1st アルバム『翔 SHONENTAI』発売

11月28日  シングル「バラードのように眠れ」発売

12月21日  ミニアルバム『Wonderland』発売

1987年 1月1日 武道館LIVE

2月  ビデオ、CM撮影、レコーディング、でハワイへ

3月3日 シングル「Stripe blue」発売

4~5月 映画『19ナインティーン』の撮影

4月28日  ビデオVideo『PRIVATE LIFE』、Sound Album『PRIVATE LIFE -Light & Shadow』発売

6月24日 シングル「君だけに」発売

7月1日 2ndアルバム『TIME・19』発売

7月17日   ビデオ『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW発売

7月3-26日(青山)PLAYZONE'87 TIME-19 公演

8月1日  映画『19 ナインティーン』公開

10月28日 サントラ『PLAYZONE'87 TIME-19 ミュージカル・抜粋』発売

 

と、たいへんな密度!

映画のパンフレットに記載されている原作・プロデュース、脚本を担当した康珍化氏と、山下賢章監督の言葉を見ると、『TIME-19』の「19」には、「19歳という大人になる一歩手前の年齢」を描こうとしていたというアイデアがあったようです。ただ映画もPlayzoneの方も、「19」自体はあまりテーマとして展開していない気が…。しかし彼らのパフォーマンスを見ていると、年齢を超えた永遠の少年性のようななにかが、この刹那の時間に込めているように感じられ、「少年隊」というネーミングの意味はここに結晶しているのかも、と思ったり。

 

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とにかく映画の設定とストーリーはPlayzoneとはまったく別物。

というよりも、Playzoneのストーリーはまたも「なんとなく」だけ存在。ただし振付と全体的な構成が山田卓に変わったことで、ぐっと「1つの音楽作品」としてまとまった感じがある。音楽とダンスの間をつなぐ台詞も音楽として組み込まれているような印象。山田さんは楽譜から振り付けるとどこかで言っていたけれど、納得。この作品は1冊のスコアとして表記できそう。本編の後のショータイムは、収録されているのは「グッバイ・カウント・ダウン」のみなので、それも1つのまとまりとして感じやすいポイントなのかも。ただ、実際は自作カプリッチョまではカットされて収録されなかったシーンも多いようなので、実際に舞台を見た方の印象とは違いそうだけれど。

 

ヒロインのアリスは映画版と同じく小沢なつき

そしてナイスバディの松下由樹が踊りまくるのにびっくり。 

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スフィンクスや恐竜など、大がかりなセットが登場。

「恐竜に乗る少年隊」なんて、そのフレーズだけで可愛すぎて困る。

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パンフレットには豪華なコメントが掲載。

錦織くんへ:汀夏子、東山くんへ:松方弘樹、植草くんへ:氷室冴子

3人へ:森光子、林真理子筒美京平康珍化渡辺達生(カメラマン)、安倍寧(評論家)、竹内嘉巳(青山劇場 こどもの城 理事長)

 

 

手に入る関連作品の中で、私のイチオシは、限定版ベストには入らなかったビデオ『PLAYZONE'87 TIME-19 THE PREVIEW』です。

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山田卓先生との初対面から「君だけに」の振付風景という歴史的に貴重な映像も入っているけれど、真剣に練習するニッキの表情があまりに尊い。彼らの「若さ」は青さや未熟さではなくて、未来に繋がる永遠の瞬間だ…!!!と大げさなことを感じてしまう。

www.youtube.com

 

 

本編もいまのところYoutubeで見られます。

 

 

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とにかく本日、『チョコレートドーナツ』の大阪公演を観に行ってきたので、ヒガシ、こんなだったのにあんなになって…としみじみしています。