PLAYZONE note

少年隊 Playzone(1986-2008)

【04】PLAYZONE '89 AGAIN

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Playzone '89「Musical Again」

上演) 1989年7月6日〜7月30日(青山劇場)、8月3日〜7日(名古屋厚生年金会館)8月13日〜19日(フェスティバルホール)計53公演。

詳細)青山劇場)7月6日(木)初日18:15、7(金)18:15、8(土)14:00、18:15、9(日)12:00、17:00、10(月)18:15、11(火)18:15、13(木)18:15、14(金)18:15、15(土)14:00、18:15、16(日)12:00、17:00、17(月)18:15、18(火)18:15、19(水)18:15、20(木)18:15、21(金)14:00、18:15、22(土)14:00、18:15、23(日)12:00、17:00、25(火)14:00、18:15、26(水)14:00、18:15、27(木)14:00、18:15、28(金)14:00、18:15、29(土)14:00、18:15、30(日)12:00千秋楽

名古屋厚生年金会館)8月3日(木)18:15、4(金)14:00、18:15、5(土)14:00、18:15、6(日)12:00、17:00、7(月)14:00、18:15

大阪フェスティバルホール)8月13日(日)17:00、14(月)18:15、15(火)18:15、16(水)14:00、18:15、17(木)18:15、18(金)18:15、19(土)14:00、18:15

 

テーマ曲)「まいったネ 今夜」(1989年6月19日発売)

 

 

〔第一幕〕

ケンのHard Rock  (作詞:花房 徹、作曲・編曲:石田勝範唄:植草 

Oh My God!(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範 唄:植草

M6: 君は不思議 (作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:錦織

M7: ダーティーヒーロー(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範

唄:東山

M9: Let's Fight(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:錦織・東山

M8: 恋はいつも(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:植草

M5: 独り祭りの夜に(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範唄:植草 

〔第二幕〕

Don't Cry Baby(作詞:花房 徹、作曲・編曲:石田勝範唄:マミー

M10: Season(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範) 

ゴスペルソング(作詞:花房 徹、作曲・編曲:石田勝範唄:マミー

M1、M11: まいったネ 今夜(作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範

 

〔Show Time〕

Dream Girls(作詞:Tom Eyen、作曲:Henry Krieger)(ミュージカル「Dreamgirls」より

M2: My Dear Mrs. Las Vegas(作詞:戸沢暢美、作曲:中崎英也、編曲:鈴木宏昌  唄:錦織

19 Times  (作詞:植草克秀、作曲:佐藤宣彦、編曲:斉藤英夫唄:植草

M3: キッチン (作詞・作曲:宮下 智、編曲:石田勝範 唄:東山

サクセス・ストリート

踊り子(original: フォーリーブス

ブルドッグ(original: フォーリーブス

サマならサンバ

あなたに今 Good-bye

あいつとララバイ

仮面舞踏会

One Step Beyond

どーしようもない (original: 田原俊彦唄:東山

Vehicle(original: The Ides Of March)

Don't let me be misunderstood(悲しき願い)(original: Nina Simone, Santa Esmeralda 他)唄:錦織

I will survive(恋のサバイバル)(original: Gloria Gaynor )

Hold on I'm coming(original: Sam and Dave)

M4: Baby Baby Baby(作詞:久和カノン、作曲:安田信二、編曲:岩崎文紀)

Holiday 唄:中村繁之

 

〔第三幕〕

M12:お探しのパラダイス (作詞・作曲:宮下 智、編曲:ボブ佐久間)

まいったネ今夜(カーテンコールバージョン)

M1〜12はサントラ収録曲順序。記載のない曲はサントラ未収録。

 

 STORY)

ライブハウスでライブ中に意識を失ったケンは、気がつくとたくさんロウソクが灯った知らない場所に。行き交う天使たちに尋ね、ケンは自分が手違いで死んでしまったことを知らされる。しかし「手違い」ということで、「GOD」から「アゲイン・システム」を適応するよう命令が下り、ケンは女の子の身体で下界に戻る。このシステムのルールは、ケンが出会った人間たちの悩みを取り除き、生きる意味を見いだす手伝いをすれば、永遠の命が授けられ、それができなければ天国に戻らされる、というもの。

ケンは、女の子としてダウンタウンの片隅にあるレストラン、マミーズカフェを訪れる。店主のマミーは、たくさんの孤児たちを世話していた。リーダー格のジョーにケンが声をかけたところに、ケンが姿を借りている女の子に惚れたというリュウが現れる。リュウはこの町の権力者、Mr.フォックスの息子で、金持ちの息子達をグループとして率いており、ジョーたちとは対立していた。

一方、ケンは身体を借りている女の子の入院先で彼女と語り合ううちに、彼女の「生きる気力」を取り戻させることに成功し、「アゲイン・システム」によって、自身の身体を取り戻す。ジョーやリュウのことが気になったケンが、再度マミーズカフェを訪れると、店は周辺一帯の再開発を目指すMr.フォックスによって、土地を奪われようとしていた。

父親の横暴なやり方に反感を持っていたリュウは、マミーズカフェの土地の権利書を父の金庫から盗み出す。一方、マミーズカフェの少年達もこの権利書を探そうとして屋敷に忍びこんだ。そこで大乱闘が起こり、成り行きでリュウ、ジョー、ケンは1台の車で逃走する。逃避行の中で3人には奇妙な友情が芽生えていく。

店の立ち退き期限の日、息子の気持ちを理解したMr.フォックスは、マミーズカフェの立ち退きを断念したことを告げる。みんなはお祝いにコンサートを開くことに。しかしそのとき、リュウ、ジョー、ケンの乗った車が事故に遭い…

 

 

映像作品)

VHS/LD『PLAYZONE'89 Musical Again』(1989年9月21日/1997年11月22日に廉価版VHS再発)収録時間: 141分

DVD『少年隊 35th Anniversary PLAYZONE BOX 1986-2008』(2020年12月12日)収録時間:139分

音楽作品)

LP/CD『少年隊ミュージカル PLAYZONE'89 Again』(1989年9月21日)

 

 

キャスト)

リュウ錦織一清

ジョー:東山紀之

ケン:植草克秀

ヒロ:中村繁之

レン/大天使:柳沢超

ヒデ/大天使:遠藤直人

タカ/大天使:正木慎也

シュン/大天使:高木延秀

ユウ/大天使:志賀泰伸

ヒデ(Wキャスト):古川栄司 (以上、少年忍者)

 

 

Mr.フォックス:安田 伸

マミー:角田淑子

大天使/用心棒:桝川讓治

大天使長:小林アトム

GOD(声):富川澈夫

カズ/バンドメンバー:畠山和真

マツ/バンドメンバー:飯沼義仁

コウ/バンドメンバー:佐々木辰寿

ヒコ/バンドメンバー:坂根達也

 

以下、こちらからの引用。

中村繁之(第2部の「THE SHOW」にのみ出演し、バックドラムを担当)

少年忍者:柳沢 超/正木慎也/高木延秀遠藤直人志賀泰伸中村亘利(第2部の「THE SHOW」にのみ出演)

GUEST)

SMAP:中居正広/木村拓哉稲垣吾郎/森 且行/草彅剛/香取慎吾

ジャニーズJr. :東 昌孝 (ベースギター)/城島 茂 (ギター。大阪公演のみ。舞台初出演作)他(第2部の「THE SHOW」に演奏で参加)

 

 

スタッフ)

企画)安倍 寧

原作)平野美枝(現:杉山美枝)

演出)花房 徹(前作『Capriccio』では執事役で出演)

音楽)石田勝範

作曲)宮下 智

作詞)宮下 智、平野美枝

作曲)宮下 智

振付)名倉加代子、ボビー吉野

美術)斉木信太郎

照明)勝柴次郎

音響)松木哲志

衣装)森本美津子

大道具製作)(株)金井大道具

照明操作)ステージ・ファクトリー

音響操作)サウンドクラフト

特殊小道具)ワールド自動車

舞台監督)岡林真央、杉山祥弘

制作)山田 修、大和 剛、小滝祥平

 

監修)ジャニー喜多川

 

 

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4年目のPlayzone。前作に続き、かっちゃんがメインキャラクターとなって、ニッキとヒガシが対立する構図。全体的に1950年代〜60年代のファッションを取り入れたイメージで、当時アメリカで人気のあったフォルクスワーゲンの「カルマンギア」も登場。ジョーたちとリュウたちの対立からは、『ウェストサイドストーリー』がすぐに連想される。

 

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この作品は先にYoutubeで見ていて、ストーリー部分はかったるいというか、繋がりや展開もよくわかんないな、と思っていたのですが、今回自分で心情を補いながら上記のように書いてみたら、ようやく何を目指してたのかは分かりました。

振り返りトークではかっちゃんが、「Again」は台本がすごく変わったって話をしていたし、最近入手した、WSS時のインタビューで、ニッキがかつてストーリーを重視しようとしてジャニーさんと対立したってエピソードを語っていたので、優先順位が下になったのでしょう、筋の整合性は。

でもOK。だってもう「Again」、何はともあれ、と〜〜〜〜〜にかく、ニッキが美人。

「89年ニッキ」は、錦織一清史において、ただもう神々しいほどの美しさのピークだと断言したい!

 

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情けないキャラだけど。

 

そして、ストーリーの間に挟まれたSHOWの部分こそが本作のメイン!むしろ本編より凝ってる。

冒頭、宝塚ばりの輝く大階段の上から降りてくる3人が歌う「Dream Girls」。ソロ部分はニッキ。そして二人が捌けた後、ニッキは白いスカーフを解き、階段を上って振り向き、歌い出す。

このときのニッキの無味無臭、無色透明感が恐ろしいほど!

郷ひろみやトシちゃんならどうにもあぶり出てくるであろう個性、雑味が一切なくて、ただただ、甘くうっとりした時間を完璧に演じきっていて、笑っちゃうほど完敗。どんなに甘いケーキもここまで甘くはできない。

そんなニッキを引き立てる階段の上やサイドに居る演奏者たちもただの「振付」で動いてるだけ。本気で「作ってる」感じに負けました…

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その後、ジャニーズ少年隊時代に歌っていたフォーリーブスや、当時のオリジナル曲が続き、ニッキが作った「ヴィークルメドレー」へ。これはおそらくこの年の5月に初お披露目され、この後、後輩たちにも受け継がれていく、最高にかっこいいメドレー。その後、シメはあの「Baby Baby Baby」!完璧過ぎる。

本編ラストの宮下智さん作曲「お探しのパラダイス」がまたホントに良い。

Playzoneのサントラだけでなく、少年隊の全アルバムの中でこの『Again』のサントラが一番好き!!!

 

Youtubeでは今のところ全編見られます。